30代の転職活動はこの1ページを見れば完璧!実体験者が転職成功へのノウハウ全てを徹底解説します!
私は、新卒で12年日系の商社で勤務後、30代半ばで経験を活かした別業種へ転職し、その後2年で外資系のまた別業種へ転職をしてきました。
最初の転職活動で「最初に知っておけば・・」と後悔したことや、2回目の転職で初めてぶち当たった壁など、これから転職を考えている30代の皆さんの少しでもお役に立てるよう、私の経験やエージェントからとった情報の全てを、このページでご紹介したいと思います。
特にミドルクラス・ハイクラスの転職でキャリアアップを考えている方は必見!
非常に長いコンテンツになってしまいましたが、ぜひ一通りチェックしていただければ幸いです。
目次
30代の転職でまず考えるべきこと
働き盛りの30代半ばにもなってくると、現在の職場でもある程度重要な役割を担っている方も増え、企業によっては管理職(課長代理〜課長、いわゆるマネージャー)への昇進もある年代です。
またこれから40代に向けて、さらに次長や副部長などシニア管理職へのステップアップが見えてくる働き盛りで脂の乗ってきたタイミングです。
この年代での転職は【今後の人生を大きく左右する】決断となることが多いです。
金か・家族か・やりがいか?
30代の転職希望者の動機で多いのが「今までの経験を活かし、さらにレベルの高い会社で働きたい」というキャリアアップ/スキルアップ志向です。
キャリアアップによる賃金アップ、または自身の仕事を通じた自己実現に向けた想いで転職活動を始める方が多い年代です。
他にはUターンIターンなど働く場所や、リモート中心の職場で働きたいなど、ライフイベントをきっかけとした転職動機も多く聞きます。
面接でも、必ず転職動機については面接官から深掘りされます。
まずはご自身の転職の動機をアウトプットし、「この条件なら内定出たら即入社する」という条件とご自身の転職の軸を決めることを最初に行なってください。
(具体例)
ちなみに私の場合、最初の転職活動は家庭の事情で当面の間転勤ができなくなったため、下記の条件を軸としました。
・転居を伴う移動がない
・総合職扱いで、現行年収より10%以上下がらない
また、2回目の転職活動では転勤の縛りを少し緩め、希望年収をあげました。
・直近5年以内に転居を伴う異動がない
・現行年収より2割以上UP
・転職後の昇進昇格でさらに年収上昇の余地のある会社
私自身の転職活動体験については別の記事で詳細を書いていきますのでぜひ参考にしてみてください。
仕事と並行して長いスパンで転職活動を行う
お金 と 働き方 の希望を両方叶える転職先はなかなか現れません。
というより、そのような会社から自分を採用してもらえるようなベストマッチした求人はそうそう出てこないですし、優良求人は即応募が殺到し埋まってしまいます。
転職エージェント複数社に登録して1年以上求人をチェックしているとある程度見えてきますが、本当に一期一会のレア求人もあれば、1年間通して同じ求人募集が出ているものもあります。
何か喫緊の転職理由があれば別ですが、焦れば焦るほど変な会社に入ってしまったり、不利な条件で内定をもらってしまうリスクがありますので、できる限り期間には余裕を持って、一期一会のベストマッチ求人と出会えるように常にアンテナを張っておくことをお勧めします。
30代の転職者に求められること
30代、特に30代半ば以降の転職は、書類選考突破率や内定率が20代の転職と比較してガクンと下がります。
エージェント曰く、30代半ばで書類選考突破が3割、40代となると1割を切る と言われています。
これは、競争率が高い というよりは20代の転職と比較して、企業から求められていることが大きく違うことが要因となっています。
具体的にいくつか、30代転職者に求められている項目をご説明します。
とにかく経験と実績がなければ話にならない
30代の転職にポテンシャル採用は無い と思っていた方が無難です。1にも2にも経験が重要視され、選考に大きな影響を与えます。
今までの経験や実績が、即内定先で活かせて戦力となるか?が全てです。
まず、異業種かつ未経験の職種への転職でキャリアや年収アップを夢見ている方は一度気持ちをリセットして転職活動に取り組んでください。
同一職種はマスト、できれば同業種、経験が活かせるなら異業種も可 です。
ちなみに私の場合は2回の転職で全て別の業種ですが、職種は同じです。職種に対する専門性が深いこと+その他のスキルや経験がマッチしていれば、異業種でも内定は出ますが、とにかく違う職種は大幅な待遇ダウンが覚悟できない場合はあきらめましょう。
マネジメント経験があるか
30代半ば以降の求人にはほぼ確実にマネジメント経験が求められます。(専門職的な募集は除く)
課長代理、課長補佐級の職務経験がある方は具体的に何名を何年間マネジメントしてきたか?を説明できるようにしておく必要があります。
企業が求めるマネジメントレベル
また、求人内容によってある程度企業が求めているランクがわかることがあります。
例えば、10人程度のマネジメント経験を求められている場合は課長職レベル、50人〜100人のマネジメント または複数部署のマネジメント経験を求められる場合は次長〜部長職の人材を求めており、欲しい人材として40代以上を探していることが多いです。
ここで部長職級の人材が欲しい企業に対して、30代前半でマネジメント経験が無い人が応募すれば、即書類で落とされます。
自身のマネジメント経験(少し経歴を盛るとしても)がマッチした求人への応募が、書類選考突破の前提条件です。
マネジメント経験の言語化
課長として10人の部下のマネジメントを3年間やってきました
職務経歴書に上記のように記載した場合、採用側から見ると具体的に何をやってきたのか?何をマネジメントしたのか?全く伝わりません。
マネジメントしたチームとしての実績などは職務経歴書にみなさん記載をされるかと思いますが、他にも「経験則だけでなく体系的にマネジメントを学び、実践しているか?」を明確にしておくと採用側へのアピールとなります。
コーチング、ミドルマネジメント、プロジェクトマネジメント、チェンジマネジメント、モチベーションマネジメント・・・
ある程度ハイレベルの企業で、人事部長クラスの方と面接する際には上記のマネジメント方法や考え方への深掘りがあると思います。
経験則でマネジメントするだけでなく、それぞれのマネジメントを自身がどのように考え実践し、結果につなげているかを言語化しておくと、面接の受け答えの際に非常に有用です。
コミュニケーション力が高いか
ミドルマネジメントを求められる30代の人材は、コミュニケーション能力が非常に重要です。ここをクリアしていればその他の項目で経験が多少足りない・専門知識が足りていない などはカバーできる年代でもあります。
中間管理職として、上司とのコミュニケーション、部下とのコミュニケーションを円滑に行い、自発的に社内外でコミュニケーションを取りながら仕事を前に進めていく能力をいかにアピールできるか?が選考突破の鍵となります。
コミュニケーション力は書類選考では見えない
いくらコミュニケーションに自信があっても、書類選考で落とされてしまうとノーチャンスでアピールの機会がありません。実際に面接で相手との受け答えや話し方でコミュニケーション能力の高さを感じてもらう必要があるので、とにかく書類選考を突破することが重要です。
書類選考突破の攻略は後ほど詳しくご紹介します。
30代の転職活動の流れ
20代の頃の転職と比較して、採用までのハードルが上がる、先行回数が増えることが多いです。
また、最終面接が人事部長や本部長クラス などではなく社長や役員がしっかり出てきます。マネージャークラスの採用となるので長期的な選考は覚悟しておいた方が良いです。
ここでは転職活動開始から内定・入社までの大まかな流れと抑えるべきポイントをご紹介します。
情報収集
後述する転職エージェントに登録し、まずはスカウトを待ちつつ、並行してきになる求人をどんどんチェックしていってください。
エージェントによっては、「きになる求人はどんどん応募して!」と言ってきますが軽く流しておきましょう。適当に応募して書類選考で落とされると、その企業は以降ノーチャンスです。半年後とかに他のポジションで応募したとしても過去データ参照されてお断りされます。
履歴書と職務経歴書をきっちり作り込まないと、スカウトや企業からのオファーはなかなかきませんので、登録した後は早めに履歴書・職務経歴書の作り込みを始めてください。
履歴書・職務経歴書のベース作成
履歴書については自身の職歴や資格を時系列に記載していくのみですので、特に注意すべき点はありません。
職務経歴書についてはしっかり作り込み、転職エージェントの担当コンサルタントにも確認して添削してもらいましょう。
基本的には時系列で自分の携わった仕事、マネジメントした内容、実績、参画したプロジェクトなどを箇条書き中心で書いていけばOKです。
履歴書・職務経歴書は転職エージェントのツールを有効活用
リクルートエージェントの履歴書・職務経歴書作成ツールが非常に使いやすいのでお勧めします。
項目ごとに埋めていけば所定フォーマットの履歴書と職務経歴書が完成しますし、ダウンロードしてデータをコピペすればもちろんリクルートエージェント以外でも利用できます。
また、職務経歴書についても現在の仕事内容や職種に応じてサンプルが大量にデータとしてチェックできるので、言われた通りに埋めていけばまずベースの職務経歴書が完成します。
その後、担当コンサルタントにチェックしてもらって修正・ブラッシュアップしていきましょう。
職務経歴書は応募企業ごとに絶対修正する
スカウトを待ったりする上では上記で作成した履歴書と職務経歴書でOKですが、実際に求人を出している企業へ応募する際には、絶対にその企業・募集求人内容に沿った職務経歴となるように修正をしてください。
とにかく、書類選考で落とされると本当に何もチャンスがありません。面接まで行かないと、自分の持っているコミュニケーション能力の高さやアピールしたいことを知ってもらえるチャンスもありません。
30代のミドルクラス・ハイクラスの転職活動は、「志望した企業の書類選考をいかに通すか」にまずは全力を注いでください。
例えばJACリクルートメントは、応募したい企業のことをよく知っているコンサルタントが在籍しているますので、作成したレジュメを見てもらい、修正ナドアドバイスを具体的にもらえるのでお勧めです。その企業の書類選考突破率も確実に持っています。
応募・書類選考
「この人に任せるのがベスト」と決めたキャリアコンサルタント経由で応募・エントリーしてください。キャリアコンサルタントの選び方は後ほど詳しくご紹介しますが、とにかく経由するコンサルタントによって同じ職務経歴でも選考に通る通らない分かれてきます。
後悔のない転職活動となるように、求人応募の際はどこのエージェント・コンサルタント経由で応募するかしっかり吟味してください。
企業にもよりますが、書類選考は1週間程度で合否が出ます。逆に2週間・3週間経っても返事がなく、エージェント経由で問い合わせてもふんわり回答の場合は、キープ君にされている可能性が高いです。現在面接など選考中の人がダメだった時に、改めて書類選考されます。
基本的に企業がすぐにでも欲しい人材なら、他の候補者の選考が進んでいてもそちらと合わせるようにすぐ面接へ進みます。
2週間超えて返事がないような企業は、諦めておきましょう。
余談ですが、私自身某エージェント経由で求人を出して、お断りや通過の連絡なくシカトされた企業が10社くらいあります。利用するコンサルタントをミスると、ただの転職サイト経由の応募と変わらず、エージェント活用のメリットがなくなるので注意してください。
面接(複数回)
書類選考を通過したら、即一次面接の日程調整に入ります。
現在働いていようが、御構い無しで平日のビジネスアワーで候補日をいくつか要求されます。ここについては今の職場で有給や半休を使うなり、うまく調整してください。
2社、3社と並行して応募して面接にそれぞれ進むと大変なことになります。私の場合は半休をしたり、在宅勤務中に面接を設定したりしてなんとか選考を進めました。
企業によっては、完全に曜日日時指定で、半日拘束してくるところもあります。例えば、本社に行って会社案内2時間・面接1時間・その後適性検査を受けるようなスケジュールです。
志望度が高い求人であればもちろんいくべきですが・・・とにかく志望度の低い企業に闇雲に応募して全て選考を進めようとすると厳しいので、内定が出たら確実に行くと決めた企業に絞って選考を進めてください。
一般的な面接回数
20代の転職では1次面接→適性検査→最終面接 と2回の面接のパターンが多いかと思いますが、30代のミドルスペックからハイスペックの求人の場合、選考回数は増える傾向にあります。
私が2回目の転職で選考に進んだ企業(外資)は、書類審査、1次面接、適性検査、2次面接、3次面接、最終面接、人事カジュアル面談、拠点見学→合否連絡 と、合否が出るまでに6人以上の方と毎回1時間以上喋る選考がありました。
求める人材がマネージャー、シニアマネージャークラスになり報酬も高い求人の場合は先行回数が増えますので、今の職場との調整をうまく行いながら頑張りましょう。
最近ではWeb面談(Zoomなど)がすっかり定着しているので、毎回毎回現地に行く必要はありません。最終面接のみ対面のところもあれば、内定まで全てWebの選考の場合もあります。
フルリモートや在宅中心の会社はWeb選考で完結することが多いので、入社後の働き方についてもなんとなくイメージするチャンスでもあります。
私は極力有給を使わず、昼食時間や私用外出を申請し、職場近くのレンタルスペースを借りてそこでWeb面談を受けました。どうしてもスペース確保や時間が取れないときは休むか、車の中で面談を受けたりしましたが、極力静かで綺麗なスペースで面談を受けた方が気持ち的にも楽です。
適性検査の能力検査は満点前提で
企業によっては適性検査を1次面接以降に受講するよう指示がある場合があります。転職エージェントの求人で適性検査ありと書いてあっても検査がないところも多いですが・・
メジャーどころではSPY3や玉手箱Ⅲ、外資系はCUBICも増えてきているようです。それぞれ、能力検査と性格検査がありますが、能力検査は満点を取るつもりで対策しましょう。
採用企業側も、書類選考と面接がよければ適性検査で落とすことはあまりないと思いますが、とはいえ極端に能力検査の点数が低い場合や、性格検査で多くの矛盾(嘘つき判定)があれば、選考にはマイナス影響を及ぼします。
一方で能力検査で満点を取ることは、頭の良さをアピールするのではなく、「御社に入るためにここまで勉強して準備しているんですよ!」というアピールにつながります。
コロナ禍以降はWeb受験が主流となっていますので、自分の好きなタイミング(多くが次回の面接前まで)で試験を受けられますので、最低限1冊はテキストを買って、Webで受けられる模試などを対策をした上で本番の試験に挑んでください。
もちろん、最近ニュースになったような替え玉はやめましょう!
合否通知・条件交渉・内定
最終選考の後、エージェントから選考通過の合格連絡があり、その後労働条件の通知書を受け取り、無事内定となります。
もし、選考の過程でお断りをされた場合も、非常に悔しく気落ちするとは思いますがコンサルタントにお願いして、選考で落とされた理由をしっかり聞くようにしてください。
他の良い応募者に負けたのか、面接の受け答えで問題があったのか、希望年収などのアンマッチがあったのか?など、原因をしっかり把握した上で、次の先行にチャレンジしましょう。
企業によっては最終選考の合否をまず出した後に、年収や勤務開始日について人事とすり合わせの面談を行い、お互い条件に納得した地点で正式に内定 となる企業もありました。
条件交渉は基本的に年収と勤務開始日などのすり合わせとなります。年収については面接の選考中などは基本的に「御社の規定に従います」で回答することが多いですが、現行の年収と同等かそれ以上を目標にコンサルタントと相談しながら調整をしましょう。
実際の年収交渉はコンサルタントと、採用企業側の人事で行ってもらいます。ここについては、転職エージェントの取り分が内定時の年収の◯◯%となっているため、自分たちの取り分を上げるためにもコンサルタントが頑張ってくれますので、任せておきましょう。
一般的には現行年収+5%〜10%で着地すれば御の字と言われています。私の2回目の転職は求人の条件が50%UPの年収でしたが、希望年収を25%UPで提示し、最終は20%UPで締結しました。
2割アップでもかなり向こうの人事から「高望みじゃないですか?」と言われてうろたえましたが、求められている経験などが少し足りないながらもマッチ度が高く、無事採用いただけました。
SNSや広告で見るような「年収500万円から一気に1,000万!あなたの市場価値はもっと高い!」みたいな煽りで過度に期待しないようにしましょう。
ただ、給与ベースの高い会社なら入ってから頑張って結果を出して評価を受ければ給料はどんどん上がります。逆に、頑張って交渉して高めの年収で入っても、会社全体の給与ベースが低いと、いくら頑張ってもその先5年10年の伸びが全くなく、モチベーションが下がります。
内定時の年収にこだわるよりも、入った後どの程度上昇余地があるか(シニアマネージャー、部長の年収が高いかどうか)に重きを置いた方が良いです。
入社後のアドバイスをひとつだけ
入社して即100%の力を出して働くのは危険!徐々に慣らし運転していこう
初回の転職時に担当のやり手コンサルタントから何度もなんども言われました。最初の一年は3割から5割の力で働いてください。と。
結局自分は転職後の1年、ほぼ100%の力で頑張って働いてしまい、結果的に即管理職へ上がれたなどのメリットもありましたが、デメリットもありました。
・100%の力でやった仕事が、当たり前に思われてそれ以上を要求される
・最初からスパートをかけすぎると燃え尽きる
自分で体験したのは上記の2項目です。とくに、入社後即重要なプロジェクトにどっぷり浸かって1年間走り続けたため、プロジェクト完了後に燃え尽き症候群になってしまい、その会社への愛着も薄れて次の職場を探すようになってしまいました。(いいか悪いかは置いておいて)
とはいえ、流して働く度胸も自分にはなかったですが、せめて8割程度の力で余力を残しながら働けばよかったなとは思っています。
これから転職して新しい職場で働く方はなんとなく覚えておいてもらって損はないかと思います。
30代転職で絶対に使うべき転職エージェント
30代のミドルクラス、ハイクラスの転職成功には転職エージェントの活用が必須となります。
非公開求人の紹介や、書類先行や面接対策などのキャリアコンサルタントによるサポートはもちろんですが、何よりも一番重要なのは、キャリアコンサルタントと求人側の企業とのコネクションです。
実際に、いろいろな転職エージェントサービスはありますが、取り扱う非公開求人はほとんど同じ。というより最大手級を数社押さえておけば有料求人の見落としはほぼありません。(超ニッチ案件については、職種や業種特化のエージェントが有益な場合もあります)
転職エージェントの種類は大きく分けて2つ
転職エージェントは大きく分けて2つに分類できます。
一つは独立系のエージェントサービス、もう一つはエージェント紹介型のサービスです。
独立系とは、転職エージェントサービスそのもので、担当のキャリアコンサルタントがつき、内定までサポートしてくれるサービスです。大手ではリクルートエージェント、JACリクルートメント、パソナ、Dudaなどが挙げられます。
エージェント紹介型(横断型)は、登録した履歴書や職務経歴書を元に、給食企業や転職エージェント各社がスカウトをかけてきたり、業種や職種・地域に特化したエージェントを紹介してくれるサービスです。大手ではリクルートダイレクトスカウトや、ビズリーチなどが挙げられます。
30代のミドルクラス、ハイクラスの転職活動は、特にエージェント紹介型のサービスへの登録を最低2社行なうことが最初のステップになります。
独立系の転職エージェントは、良い求人が出てきたときに随時登録でも良いと思いますが、大手で強いエージェント・求人数が多いエージェントも並行して登録しておくのも悪くありません。
転職エージェントの優劣ではなくキャリアコンサルタントの質
大手の転職エージェントを使う場合、正直に言ってサービスで言えばどの企業も大差はなく、ここに登録して転職支援受ければ鉄板!というものはない。というのが長く転職エージェントを利用した私の感想です。
サービス自体よりも、とにかく担当についてもらえるキャリアコンサルタントの質が全てです。
ここでいうコンサルタントの質 ですが、いかに自分が今まで磨いてきたスキル・経験・業界に強いコンサルタントに当たるか?がポイントとなります。
例えば私の場合は新卒入社以降継続して物流・調達・貿易・SCMに特化した仕事をしてきました。職種に強いエージェント というよりも自分の強みとしている経験を活かせる業界で多数の転職支援を行なってきた実績のあるコンサルタントに支援をしてもらうことが内定獲得への最短ルートです。
同じ募集企業への転職活動でも、担当してくれるコンサルタントの質で書類突破率はかなり変わってきます。
コンサルタントによって書類選考通過率は変わる
例えばA社の担当は「気になった企業求人にはとりあえずどんどん応募してください!」と言いました。言う通りに応募したら書類先行落選の嵐。ここで本当に行きたかった企業もお断りをされました。
B社の担当は、書類応募前に募集企業の人事と話をして、応募状況や本当に欲しい人材像を確認してくれた上で、私の職務経歴書に修正指示を出し、エントリーさせました。こちらは2日で書類選考に合格し面接へ進めました。
C社の担当は、「この企業のこの職種の求人なら書類は通せます。少し時間をください」と言い、人事部長へ直談判し、即面接へ進めてくれました。
書類の応募(エントリー)ひとつとっても、コンサルタントによってやり方が全然違いますし、募集企業のアプローチする相手が違うことを身をもって理解しました。
安易に求人に応募しない!誰から応募するかよく考える
ちなみにA社は業界最大手、担当は若い方。B社は大手ですが担当がマネージャークラスがついてくれました。C社は地場に特化したエージェントの部長クラスの方でした。
行きたい企業や、求人の内容によって、応募するにしてもどこのエージェント、どの担当経由で応募すべきか、まずよく吟味が必要と言うことをぜひ覚えておいていただきたいと思います。
良いキャリアコンサルタントの見つけ方
地域に強いコンサルタント、職種に強いコンサルタント、特定の企業に特化して強いコンサルタント、浅く広くただ間を取り持っているだけのコンサルタント・・・
職務経歴書の作成に全力を尽くすのはもちろんですが、良いキャリアコンサルタントから求人エントリーができるように吟味することが非常に重要です。
また、「良いエージェント」というのは応募する企業や業界によって変わり、正解があるものではありません。ただ、ある程度見分ける方法はあります。
コンサルタントの役職
役職がマネージャー以上の方の方が絶対おすすめです。若造には任せられません。
マネージャー以上についている方々は、基本的に今までの転職支援でかなりの実績を出して生き残ってきた方。というケースが非常に多いです。コンサルタントは数字が全てですので、年功序列や人情で管理職には上がりません。
とにかくマネージャークラスのキャリアコンサルタントをつけてもらいましょう。
応募予定企業の転職支援実績を細かく聞く
「この企業に過去どれくらい、転職支援して送り込みましたか?」と聞いてみてください。
スカウトや求人を紹介して来るくせに、その企業への紹介実績がないコンサルタントであった場合は即別のコンサルタントへ相談した方が良いです。転職エージェントを利用する優位性が無くなります。
各転職エージェントの担当にそれぞれ同様のことを聞き、実際に該当の企業に求職者を送り込んだ実績のあるコンサルタントがいれば、その方経由でエントリーするようにしましょう。
もし、現時点の担当の方で誰も実績がない場合は、「もっと応募前に企業のことが詳しく知りたいので、御社のコンサルタントで実際にこの企業へ紹介実績のある方へ繋いでいただけませんでしょうか?」と聞いてみましょう。
とにかく応募先の企業のことを深く知っており、人事関係者へのコネクションがある人を捕まえることが重要です。
JACリクルートメントは募集企業側に担当としてコンサルタントが割り当てられていることが多いので、応募したい求人があった場合、その企業に詳しい方をすぐ紹介いただけます。
一方でリクルートエージェントなどは求職者に担当が付く形なので、斡旋実績のない担当が付くこともあるので、上記のような確認をしながら、「その企業の応募に一番有利なコンサルタント」を捕まえられるようにしてください。
30代転職のおすすめ転職エージェント4社
エージェント紹介型(横断型)のサービス2社と、独立した転職エージェントサービスを1社以上。合計3社以上は同時に登録してください。
具体的には紹介型でビズリーチとリクルートダイレクトスカウト、転職エージェントでリクルートエージェントとJACリクルートメントです。
以降は、紹介型で特化した地場のエージェントなどからアプローチされた場合は都度そのエージェントと付き合っていけば、最大限活用できます。
リクルートダイレクトスカウト
リクルートが運営する、30台以上のハイクラス求人に特化した紹介サービスです。特定の担当コンサルタントが付くわけではなく、スカウトに応じて担当がついたり、アポイントが入ります。
一般的な転職サイトのように自分で求人案件を探すこともできますが、メインはヘッドハンターや企業から直接スカウトを受けられることが特徴。
リクルートダイレクトスカウトに登録して匿名のレジュメを公開するだけで、ヘッドハンター(各転職エージェントのコンサルタント)や企業からスカウトを受け取れます。
すぐに転職するつもりがない方も「自分の今の経歴でどのような企業からオファーが来るか、自身の市場価値を知りたい方」にもおすすめです。
ただし、年収500万円未満の方や、20代の方は登録してもあまりスカウトは来ないので、注意が必要です。
30台でミドル〜ハイクラスの転職を考えている方は登録必須!
ビズリーチ
ハイクラス求人ならやはりビズリーチに軍配が上がります。
こちらも紹介・スカウト型の転職エージェントサービスで、特定の担当がつくわけではなく、リクルートダイレクトスカウト同様に企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ形態となります。
リクルートダイレクトスカウトとの差は、ハイクラス求人の占める割合が高いことと、有料会員制度があることです。
ビズリーチ登録後の審査で、タレント会員かハイクラス会員へ分類され、現在の年収が750万円以上の方はハイクラス会員になれます。
また、月額でタレント会員は3,278円、ハイクラス会員は5,478円の費用を支払う必要がありますが、登録初月は30日の無料チケットなどがもらえます。
・・・実は私は最初の転職時、ビズリーチの無料会員でプラチナサービスのチケットを使い、転職に成功しました。 地場特化のエージェントからスカウトがきて、それ以降はそのエージェントと個別でやりとりとなるので、短期決戦の転職を狙うなら、そのタイミングでビズリーチへ登録しても良いかと思います。
いずれにしても、無料会員でも一部求人の応募やスカウトなどは閲覧できますので、自分の市場価値を確認する意味でも、登録しておいて損はありません。
ひとつのスカウトから、今後の仕事人生が大きく変わる可能性があるので、間口は広く構えておいた方が良いことは間違いありません。
リクルートエージェント
求人件数がダントツ 情報収集としては絶対に押さえておきたい転職エージェント。ただし求人応募の前に一度ストップ!
転職エージェント最大手クラスのリクルートエージェント。何よりも求人の幅広さや件数が段違いです。
大量の求人や情報に触れられるということは自身の選択肢を広げるチャンスでもあります。特に働く場所などに強いこだわりがない場合など、全国(海外含む)で選択肢が増えます。
登録・求人の閲覧については絶対に外せない転職エージェントです。
(大きい声では言えませんが)登録と利用は必須ですが、本命の求人応募の際は一度立ち止まって考えて欲しいです。というのも、基本的にリクルートエージェントは「気になる求人はどんどん応募してください〜」というスタンスの担当の方が非常に多いです。
利用者数が多いこともあり、担当コンサルタントもかなりの求職者を抱えており、細かいフォローができているか不安な方も過去にいらっしゃいました。
ここで本命クラスの絶対行きたい求人に安易に応募して、書類選考で落とされ、「落とされた理由」も企業からフィードバックをもらえないまま次の応募に進むと、ひたすら損をすることになります。
他の転職エージェントややり手のコンサルタント経由なら面接まで行けた求人 をここで落とすのは本当にもったいないです。私も最初の転職活動時に大量応募→大量落選して本当に落ち込みました。
とは言え、登録は必須のエージェントです。今すぐ転職を考えていない方も、多くの非公開求人をチェックできますのでまず登録してみてください。
JACリクルートメント
業界ごとの担当コンサルタントが特徴のハイクラス向け転職エージェントサービスです。外資企業、国内大手企業への紹介実績が多数あり、ハイクラスの転職を狙う方はぜひ登録。
JACリクルートメントの担当コンサルタントは募集企業側の業界ごと・会社ごとに担当がついており、応募したい企業に対するコネクションや、内部事情について非常に深い理解を持った方が多いです。
そのため、例えば別の転職エージェントサービスなどで見つけた気になる求人についても、JACに問い合わせると担当のコンサルタントを紹介してもらえ、より詳しい内部事情や求人のバックグラウンドを教えてもらえることがあります。
また、職務経歴書の添削についても応募企業が喜ぶ書き方などツボを押さえていたり、逆に「経歴にこれが書いてないと即落とされます」など超有益な情報を教えてもらえたりするので、応募したい求人が何社か集まり、いざ応募するときにはJACへ相談するのがベターです。
企業側についているイメージがあるため、求めている人材ではない場合は求人を紹介してくれなかったり、エントリーをお断りされることもありますが、そもそも自分のキャリアが募集企業とマッチしていないということが事前にわかるので、大変ありがたいです。
JACから明確な条件は出ていませんが、30代以上、最低でも年収500万円以上もらっている方なら、登録の価値あり と考えます。
まとめ
・エージェント紹介型サービスの活用は必須
・応募したい企業に繋がりが深いコンサルタントを見つけるまで応募しない
・小規模エージェントでも応募企業にコネがあれば躊躇なく使う
・幅広く常に求人に対するアンテナを張る
まずはリクルートダイレクトスカウト、ビズリーチに登録して、スカウトを待ちながらリクルートエージェントとJACリクルートメントで自分にあった条件の求人を探していくことを強くお勧めします。
最後となりますが、30代の皆様のキャリアアップ・年収アップに繋がる転職を心より応援します!