コラム

ブラック企業から脱出する為の海外転職は動機としてありか?

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海外転職活動をしている人に、「なぜ海外就職を決意したのですか?」と聞くと

「日本はブラック企業ばっかりだから海外で自由に働きたい!」

というような回答を頂く事があります。

では実際、海外転職は脱ブラック企業の手段として有効なのでしょうか?そもそも、海外にはブラック企業は存在しないのでしょうか??

今回は、海外就職とブラック企業について色々とご紹介します。

 

そもそも、ブラック企業の定義とは?

ひとことで【ブラック企業】と言っても、依然定義は曖昧です。最終的には働いた本人の感じ方に依る所が大きいです。

まず、私の考えるブラック企業の定義を簡単に述べたいと思います。

  • 度を越した激務
  • 給料が安い
  • 有給休暇が取れない
  • 残業代が支払われない(サビ残)
  • パワハラやセクハラが横行
  • コンプライアンスの非順守

これらのうち、2個~3個該当すればブラック企業とカテゴライズしても良いと思います。

特に、【激務で薄給】は厳しいですね。だいたい、激務で薄給な企業はもれなく有給とれなくてサビ残の嵐・・・というイメージがあります。

では、海外で就職したらこれらの問題は解決できるのでしょうか?

 

 

海外にもブラック企業は、ありまぁす!

残念ながら、海外でも日本でブラック企業と呼ばれるような企業はあります。

このサイトでは、日本人が海外で働くパターンとして

【①日系企業の駐在員】
【②日系企業の現地採用】
【③外資系の現地採用】

と分けてご説明していますので、今回もそれぞれのパターンでブラック事例をご紹介します。

 

1.日系企業の駐在員の場合

私の経験及び、知り合いの駐在員の話を聞いた中で回答すると、日系企業の駐在員はかなり激務になりがちです。

拘束時間は長く、激務で、毎晩お得意先様との会食や接待。そして休日も接待ゴルフ・・・・・というのがザラです。

ただし、日本で働いている時よりも各種手当や待遇は良くなる事が多いですし、いい家に住む事が出来るケースが多いです。(これは会社にもよりますが)

そういった意味では、ブラック企業という感じでは無いかもしれません。

また、有給はとれないどころか現地の長期連休は日本へ出張させられて仕事をしている可哀そうな人もいます。

現地法人のトップとして駐在する場合は裁量権も大きいので問題ないかもしれませんが、ペーペーで海外駐在すると、憧れの海外駐在員生活とは程遠い現実が待っています。

個人的には、駐在員と言うのは【会社の都合で、行きたくもない海外で働いている】という背景があるので、高い給料や質の高い住居は【我慢料】だと思うのですが、

【日本にいる時よりいい給料貰ってるんだから会社に貢献しろ】

【現地スタッフよりかなりいい給料貰ってるんだから会社に貢献しろ】

こういった考えを持っている人達は結構いるので(特に本社など現地の事を知らない人達)、非常に苦労します。

 

2.日系企業の現地採用の場合

日系企業の現地採用者の悲惨な話は、体験談を集めるだけで立派な本が1冊出来るくらいネタには事欠きません。

まず、同じ日系企業に勤めるにしても【駐在員との圧倒的な給与格差】があります。

国によっては、就労ビザ取得条件の中に外国人の最低賃金が設定されているため、現地のスタッフよりは日本人現地採用の方が給料が高い事はあります。

しかし、やはり給料・手当の面で駐在員と比較すると大きな違いがあります。また、給料や住宅手当以外では、医療保険なども自分で入らなければいけない事が多い為、出費もかさみます。

給料が少なくても、定時で帰れて有給が取れてのんびり働ければいい!と言う方も多いと思いますが、そうはいかないケースも日系企業の場合は多いです。

現地採用なのに、ほかの現地スタッフとは区別されてサービス残業させられたり有給がとりにくい(というか休めない)と愚痴をこぼす友人もいました。

また、駐在員が英語や現地の言葉が話せない場合、通訳係になったり休日のお世話までさせられたり・・・・奴隷のような扱いの友人もいました。

日系企業の現地採用の怖い所は、【日本では評判が良くても海外はド・ブラック】の可能性もあると言う事です。海外現地法人の運営はトップの駐在員の裁量によるところが大きい為、その人次第で天国にも地獄にもなりえます。

もちろん、優良な日系企業の現地採用で働いている友人もたくさんいますが、ブラック企業かどうかを、入社前に探るのがかなり難しいです。

 

3.外資系企業の現地採用の場合

外資系と言っても、欧米系の企業や、地元ローカル企業など形態は多岐にわたりますが、ここでは外資系とまとめさせていただきます。

ちなみに私は今、欧州系の外資系企業で働いており、主に日系企業の取引先窓口として働いています。

基本的に、日本以外の資本の企業の場合は【結果をちゃんと出す事】を最重要視しています。その為、勤務時間や個人の有給取得にゴチャゴチャ言う所は少ないです。プライベートはプライベート、仕事は仕事と線引きが日系企業よりしっかりしています。

また、日本企業よりも【労働の対価としての報酬支払い】をしっかり考えている印象があり、働いて結果を出せばいい給料が出ます。

しかし、逆に成果を出せない場合は給料があっさり下がりますし役職も降格します。特にアメリカ系の企業は解雇もあっさり・・・というのを良く聞くと思います。これは【現時点での本人の働きのみを評価して給料を支払っている】ともいえます。

ある程度の規模で、給料が良い外資系企業はブラック企業とは言えないと思いますが、レイオフ(解雇)のリスク、もっと言えば収益が見込めずその国から撤退してしまうリスク等は十分にあります。

 

テレビやネットメディアが伝える海外就職のイメージ

テレビやインターネット上のメディアが海外就職について紹介する場合、基本的には【海外就職のいい面ばかり】紹介しているように感じます。

具体的には

  • プール付き、ジム付きのマンションに住める!
  • 日本語しか喋れなくても大丈夫!
  • 物価が安いからプチセレブ生活!
  • 残業無くて定時で帰れる!
  • 有給休暇もフルでとれる!
  • 親日の国だから治安も安心!

などなど・・・・

こういった番組を見た人が「海外就職=最高!ブラック企業だらけの日本より良い!」と思ってしまう気持ちもわかりますが、結局は勤め先の会社次第、働く国次第だと思います。どこの国で働いても激務薄給な職場は存在します。

 

 

海外で働く動機を明確にしよう

海外就職において、私が一番大事だと思っているのは【海外就職の動機】です。

何のために、わざわざ便利で過ごしやすい日本を飛び出して海外で働くのか?そこを明確にしておかないと、現地で挫折した時に【俺・・いったい何やってるんだろう・・・】と心が折れてしまう人も多いのです。

【海外勤務経験のキャリアがほしいのか?】【英語をバリバリ使って仕事をしたいのか?】【物価の安い国でゆるゆる働きたいのか?】【日本の閉塞感に耐えられないのか?】

出来れば、海外就職の動機はネガティブなものではなく、ポジティブなものの方が良いと思います。

例えば、【日本はブラック企業ばっかり!海外で楽しく働きたい!】という動機で海外就職したとして、結局海外でもブラック企業に勤めてしまったらどうしようも無くなってしまいます。(そして、この手の失敗談は非常に良く聞きます。)

ちなみに私の海外へ飛び出した動機は【キャリアアップ】【日系企業うんざり】【どこでも働ける経験と実績が欲しい】といったところです。ご参考まで。

 

 

海外でブラック企業を回避するにはどうしたらいい?!

では、どうやったら海外でブラック企業を回避できるでしょうか?

正直なところ、【入社してみないと分からない】事も多いと思いますが、まずは海外求人を見る時にしっかりと情報を取るようにしましょう。

 

情報収集が最重要

日本での転職と比較して、海外転職活動では情報を集める事が難しいです。同じ会社で働いている人の口コミもなかなかありませんし、上記で申し上げたように日系企業の場合は本社がホワイトでも海外現地法人はブラックな場合もあります。

最低限の対策として、【海外就職に強い大手転職エージェント】【現地の転職エージェント】の両方から情報を得るようにしましょう。

また、会社の情報だけでなく、その国全体の情報(治安・物価・暮らしやすさ 等)も十分にリサーチして転職活動を進める事が大切です。

海外求人を探す時に確認すべきポイントや、国別の現地特化エージェントについては下記記事で詳しく紹介していますので、ご参照ください。

>>海外求人を探す際に確認すべき5つのポイント

>>働きたい国別で選ぶ海外就職に強い転職エージェント

 

 

まとめ

海外就職の成功談はどれも華やかで、羨ましいな~と感じることもあると思います。しかし、その成功談の裏には大量の失敗した人たちがいます。

私の周りでも【こんなはずじゃなかった・・・】と失意を抱いて日本へ戻って行った友人がたくさんいます。

だからこそ、なぜ自分は海外で働きたいのか?海外で働いて何を身につけたいのか?といった動機を明確にした上で海外転職活動を進める事をおすすめします。

仕事以外でも、海外で暮らせば小さなストレスはたくさんあります。心が折れそうな時、ポジティブな動機はきっとあなたの心の支えになります。

海外で働いて暮らす事は、日本では経験できないエキサイティングで貴重な経験になる事は間違いないです。
是非、ポジティブな動機を胸に、海外就職に挑戦してみてください!

下記の記事では、それぞれの雇用形態別にメリットデメリットを詳しく紹介していますので、是非参考にしてみてください。

 

>>日系企業の現地採用として海外で働くメリットとデメリット

>>日系企業の駐在員として海外で働くメリットとデメリット

>>外資系企業の現地採用として海外で働くメリットとデメリット

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