若い方も、働き盛りの30代~40代の方も、海外就職を決意し、転職に成功している人は毎年たくさんいらっしゃいます。
これからもどんどん、日本と海外との垣根は低くなっていき、地方へ転勤くらいの気軽さで海外に出ていく人も増えるんじゃないかな?と個人的には思っています。
でも、いつかは日本に戻る人がほとんど。
いざ日本に帰国した際に、転職活動ではプラスになるのでしょうか?
今回は海外就職のその先、帰国後にどのようなキャリアプランがあるか?について色々と書いていきたいと思います。
日本に帰国した後の転職は有利に進む?
海外での勤務経験は、日本での転職活動に有利に働くのでしょうか?
私の周りの海外勤務経験者たちは、日本に戻ってからの扱いが大きく別れました。
一方は、海外勤務経験をしっかりアピールして、 ワンランク上の待遇の会社へ転職した人たち。
そしてもう一方は全然仕事が決まらなくて、全く関係ない職種で働いたりアルバイト生活を送る人達・・・・
この両者の違いは一体何だったのでしょうか?
海外勤務経験がプラスになる条件
海外で働いた後、日本に戻って転職活動を行うにあたり、どのような経験が転職時にプラス評価になるのでしょうか?
海外での雇用形態ごとにまとめてみました。
駐在員として海外で働いていた場合
- 環境適応能力
- 社内評価の高さ
- マネジメント力
- 責任感の高さ
駐在員として海外で勤務経験があれば、採用を検討する企業側は上記のようなポジティブな印象を受けやすいです。
元の企業での社内評価が高くないと駐在員に抜擢される事は少ないですし、駐在員の主な仕事は現地法人・現地スタッフをまとめ上げるマネジメントの仕事が多いです。
また、異なる環境への柔軟な適応力がある人材だと評価してくれる可能性が高いです。
語学力については、もちろん備えていればアピールになりますが、そこまで重要視されないケースが多いでしょう。
現地採用として海外で働いていた場合
- 行動力
- 環境適応能力
- 語学力
現地採用の場合、ポイントは『自らの意思で海外で働く事を決めた』という事。
何故海外で働いていたのか?そして今なぜ日本に戻ってきて仕事を探しているのか?ということについてうまく説明ができればアピールになります。
もちろん、海外で現地の人たちと一緒に働く事のできるコミュニケーションスキル、環境適応能力についてもアピールできます。
また、語学力が転職先の企業で活かせそうな場合があれば是非アピールしましょう。
海外勤務経験を活かせなかった人達の特徴
一方、海外で働いた経験を活かせず日本での転職で苦労された人たちは下記のような方が多かったです。
- 海外勤務経験が1~2年未満
- 現地採用で語学力が皆無
- 海外に出た理由があいまい
- 日本へ戻ってきた理由があいまい
などなど・・・
大切なポイントとしては、”なぜ海外で働いていたのか?” ”なぜ日本に戻ってきたのか?”これらの理由をしっかり説明できる事が重要だと思います。
最近もバラエティ番組で、東南アジアの海外就職特集などを放送しているのを見る事がありますが、テレビでは「英語ができなくても日本よりリッチに暮らせます!」みたいな事を言っていると思います。
たしかに、物価の安い東南アジアで日系企業の現地採用で働けば、給料は多少低くても日本より少し良い暮らしができるかもしれません。
しかし、ただ日本の企業より楽そう、という理由で海外就職に挑戦し、結果的に理想と現実のギャップにやられて日本へ戻ってくる人がとても多いのも現実です。
【楽をする為に海外に行って働いて、うまくいかなかったから日本に帰ってきた】と思われたら、転職活動では大きなマイナスになってしまいます。
そういう風に受け取られないように、海外勤務の動機や海外で学んだ事、経験をどう次の会社で活かせるか?を説明できるようにする事が大切です。
まとめ
海外就職をこれから目指される方に、日本へ帰国後の話をするのは早すぎるかもしれません。
しかし、ほとんどの人はいつか日本に戻り、そして日本で仕事をされると思います。
その時に、海外で働いた経験を活かせないなんてもったいない!と思います。
私の場合は、結局海外勤務の経験を活かして、また香港に戻ってきてしまいましたが、そういう働き方もアリだと思います。
「海外で遊んでたんでしょ?」と言われないように、語学スキルや海外でしか得ることのできない経験、幅広いものの見方等を身につけて、是非海外就職を自身のキャリアアップに活かして下さい!