S.O.さん(男性 27歳)
日系家電メーカーのオーストラリア駐在で海外営業・マーケティングを経験
メーカーのオーストラリア駐在に抜擢
私は電機メーカーにそれまで国内で勤務していたのですが、海外進出のためにオーストラリアのシドニーに駐在員として向かうことになりました。当時オーストラリアに駐在する社員の選抜で、私が選ばれたのはおそらく英語の関係だと思います。
私は大学生の夏休みの時にアメリカに1ヶ月近く、居たことがありました。もともとインターナショナルなことには興味を持っていて、TOEICなども高校生の時から勉強していました。
大学は工学部でしたが、工学と同じくらい英語も力を入れて勉強してましたね。短い間でしたがアメリカでの「生きた英語」に触れられたのは、個人的に大きかったです。
若さもありますが、そういった私の英語力もあって駐在員に選ばれる運びとなりました。
オーストラリアでの仕事
私の会社での業務内容は、主に家電商品に関するものでした。
大学では電気関係の工学を学んでいましたが、開発に関わっていたわけではなくマーケティングを主にしていました。オーストラリアでの新しいプロジェクト、販路拡大のために現地での勤務が始まりました。
シドニーはかなりの大都市で、日本の大手電機メーカーを始めとして世界のメーカーも集まって来ていました。これは私の人生にとっても大きなことだと思い、何としてもしっかりと成果を上げたい!と不安もありましたが熱意がじわじわと湧き上がるものもありましたね。
シドニー中心部から少し離れたその場所が、私の新しい勤務場所でした。
そこは他のメーカーに比べると、いかほどか小さくまとまった佇まいではありました。社内には日本人、現地オーストラリア人、私の部署にはアメリカ出身者も居ましたね。
現地スタッフとの仕事
オーストラリアの言語はもちろん英語ですが、アメリカと違ってちょっと訛りがあるんです。学生時代にメルボルンに一泊だけしたのですが、改めて実際に住んでみるとアメリカとは喋り方や文化がやっぱり違うんですよ。
同部署のアメリカ出身者も同じことを思っていたそうで、でもその人に場合はすぐに慣れたそうです。
私もしばらくするとオーストラリアでの会社生活も板に付いてきました。そこでの会社は、日本よりものびのびとやっているようなインターナショナルの風が吹いてるような雰囲気でした。
それはそこの文化や風土の影響かもしれませんが、もしかすると日本と比べればどこの国も同じようなもの?なのかもしれません。しかし現地人の人は何と言いますか時間に縛られないような、それでいてテキパキと物事を何にでも運んでいくような感じでした。
見ていてすごく新鮮でしたね、大学時代の海外経験では社会人の様子なんて間近に見てはいませんでしたからね。一方、仕事内容はシドニーでの会社の家電製品の販売に付いていろいろと思考を巡らせる毎日でした。
扱うものは家電製品がほとんどでしたが、特に私はライトの販売に付いて手をこまねいていたのが記憶に深く残っています。それはもともと日本国内ではそれほど売り上げの芳しくないシリーズでした。
さらにそれを海外で売るのは元々売り上げはそれほど期待してないと言うものの、在庫を多く抱えて結構大変だったんですよ。
しかしそのオーストラリアの雰囲気と言いますか、シドニーの海など自然を見ると「よし、頑張るぞ!」と不思議とやる気がみなぎってたんです。
オーストラリアで働いて良かった事、悪かった事
オーストラリアでの駐在生活中、ずっと私は目を輝かせて精力的に働いていたと自分では思います。それも同じく駐在している会社の人や、現地人の人達の支えも大きかったと思いますね。
今ではあの時の経験は、人生の中でも大きな糧になっている事が実感出来ます。この駐在生活で良かったことは、自分で深く考えてそしてそれを実践していくというスキルが培われたことです。
悪かったことは、少ないですが強いてあげるなら今までの日本での経験・常識が幾らか崩れていく感覚に陥った?ことですね。
それでもすぐに立て直しましたが、人によってはダメージも大きくなるのかもしれません。それでも個人的には、この海外生活は非常に良い経験になってずっとそれを活かせて来れてます。
まとめ
メーカー、製造業の海外駐在は営業活動の形態も多岐にわたります。BtoBの日系顧客向けの営業で合ったり、体験談のように家電製品をBtoCで現地の人たちへ販売する仕事もあります。
海外営業、マーケティングの経験はキャリアアップにもつながりますし、転職の際も狙える企業の幅がぐっと広がります。英語力だけでなく、実際に海外で営業活動した経験が企業から求められるという事です。
メーカー・製造業の海外就職の具体的な方法については別途詳しくご紹介していますので、下記をご参照ください。