おかげさまでこのサイトも毎日たくさんの海外就職、海外転職を目指す方に訪問頂き、日々たくさんのお問い合わせを頂いています。
お問い合わせいただいた内容については、1人1人にご返信をしていますが、皆さんが気になっている事は共通する内容も多い為、この機会に一挙公開させて頂きます。
私の個人的な考え方で回答させて頂いておりますので考え方に偏りがあるかもしれませんが、海外転職活動の参考になれば幸いです。
では早速スタート!
海外就職・海外転職活動について
また、一般的なサラリーマン仕事は、商社・メーカー・物流のような業種で海外駐在・現地採用ともに定期的に求人があります。
他には、一般的に日本でも役に立つ税理士や会計士などの資格、貿易関係の通関士等の資格も選考時に見てもらえる場合が多いです。
基本的には資格そのものに価値があるのではなく、【実務経験の証明】としての意味合いが強いと思って頂ければ良いです。
仕事は、現地採用に比べてハードになる事が多いですが、海外で暮らす事で生じる不便さをお金で解決していかないといけない場面も多々ありますので、ある程度収入にはこだわったほうが良いです。
また、各国で日本人が働く為には就労ビザを取得する必要があり、ビザの許可不許可の審査基準としては【自国民ではなく、日本人のその人を雇わなければならない理由】を明確にする事が必要になります。
その為、専門分野に特化した経験がある人、マネジメント職での経験等が重要視されます。
ただし、学歴は絶対条件ではありませんし、国によって違ってきます。最近では、シンガポールや香港は厳しくなってきていますが、タイなどはまだ比較的通りやすいです。
もちろん、現地人スタッフとのコミュニケーションも欠かせないので、自分からコミュニケーションを積極的に取れる人のほうがうまくやっていけます。
あとは、自分を律する事ができないだらしなすぎる人も向いていないかと思います。
ですが、原則として海外で就労ビザを取得して働く為には【経験・経歴】は非常に重要です。例えば、大学で特殊な分野の専攻などをしていれば、新卒でも採用してくれるチャンスはあると思います。
または、ワーホリや留学、インターンシップを利用してコネを作るか(後述)、現場系・サービス系の職にうまく滑りこむかですね。
ワーホリの場合、就業できるバイトもサービス業が大半を占め、一般的なオフィスワークで働く人も少ないと思います。ただし、私の知り合いでもワーホリで事務職で働いて、現地法人の日本人のトップに気に入られてそのまま現地採用就職をした女性を知っていますので、不可能ではないと思います。
大切なのは、良い求人情報をいち早く入手して行動する事です。競争率が高いので常にアンテナを張っておく事が大切かと思います。
結論:思い立ったかが吉日!
自分が、その会社にどのように貢献できて、自分にとってもどのような成長のメリットがあるか。と言う事を具体的に英語でも説明できるように、準備しておくと良いと思います。
また、語学条件でTOEIC 〇〇点以上 などと日系企業の場合は条件があるかもしれませんが、ビジネスで十分にコミュニケーションがとれる水準の英語力があればたいした障害にはなりません。
反面、日本での正式な住所証明を取る事が出来るというメリットがあるので、日本住所でのクレジットカードなどの発行はスムーズに行えます。
個人的には、2年以上海外にいる事が分かっているのなら住民票は抜いてしまってもいいと思います。
英語力・語学力について
しかし、現地スタッフとのコミュニケーションを円滑に図るためにも、英語または現地の言葉は少しでもいいから勉強したほうがよいと思います。
せっかく海外で働いた職歴が付くのに、英語も中国語も全く喋れません・・・じゃもったいないと思いませんか?
ただし、TOEICの点数を重視するのは日本企業か韓国企業くらいです。実際、TOEICが点数高くても全く話せない人はたくさんいます。
私が思うビジネス英会話で重要なポイントは【いかにシンプルに、的確に相手に伝わる言葉を使えるか?】です。ネイティブ発音じゃなくてもいいです、どうせ日本人が英語下手なのは世界中で有名ですから。
ただし、海外では日本的な曖昧な表現はトラブルのもとです。Yes No を明確にして自分の想いを伝える事が出来ればOKです。私の場合、仕事で使う英語はある程度まともになってきましたが(語彙が増えた)、日常会話の英語は全然だめです。
問題は、日常生活での会話。全然英語は通じません。片言の中国語を覚えて頑張る事をおすすめします。
香港は長い間イギリスの植民地だった歴史もあり、英語が比較的通じます。オフィスワークをする人は大半が英語を喋れます。ただし、中国と比較して日本語をしゃべる人はかなり少ないです。
また、中国返還後、大陸から中国の方がたくさん流れてきている事や、学校でも英語よりも普通話(中国語の標準語)の教育を重視している影響もあってか、若い人は英語が苦手な人が多い気がします。ローカルのおじちゃんおばちゃん、タクシードライバーなどは広東語オンリーという場合も多々あります。
ただし、現地スタッフとの壁を乗り越えるには、やはり現地の言葉でコミュニケーションをとるのが一番だと常々感じております。
可能であれば、簡単な言葉だけでも良いので是非その国の文化に興味を持って、現地語にも挑戦してほしいです。
このアジアイングリッシュに慣れてしまうと、ネイティブの発音は聞き取れないですし、話しても全く伝わりません。。
日本も一時期中国の方々の爆買いが盛んになったように、今後は中国の方と接する機会が国内外問わず増えてくると思います。そんななか、多少なりとも中国語を理解し、言いたい事を伝える事が出来ればビジネスの上でもかなり重宝しますし、プライベートでも世界がぐっと広がります。
・・・日本人の悪口を大声でしゃべっているのが嫌でも耳に入ってくるというデメリットも御座いますが(笑)
海外での仕事について
私が経験した中では、日系企業の海外法人で日本人が働く場合は、なかなかハードです。治外法権と言うか・・・日本で働いていた時よりも拘束時間も長かったです。
外資系に転職した後は、個人の裁量であるていどコントロールしています。仕事があれば徹夜で仕上げますし、逆に早く帰りたい時は定時で帰ります。
結局は、自分の仕事について責任を持ってやりきり、結果を出せば問題はないと思います。
現地採用の日本人も、現地スタッフ同様の権利を主張すると嫌みを言われる。という話を周りからは良く聞きます。外資系で、トップや上司が日本人では無い場合、そこらへんの日本企業特有の気持ち悪さは無い事が多いですね。
もちろん、泥臭い接待も日本にいる時より多かったり、取引先のお偉いさんが独身だったり単身赴任だと、暇を持て余しているので平日土日問わず永遠と飲みに付き合わされることもあります。
外資系にうつってからは、毎日のような飲みはさすがに無くなりましたが、本社から欧米人の(うちはドイツ系です)偉い方が来ると、パブ等で飲んだりはします。
冷静に間違っている、問題になっている点を指摘され原因と対策を求められるので逆に辛いかもしれません。
あと、外資系の場合は日系企業と比べて少なからず常にレイオフ(解雇)のリスクもあるので、「自分のミスは自分で挽回しろ。ただし俺には迷惑かけるな」という上司が多いかも。
海外就職とお金について
駐在員の場合、日本にいた時よりも手当がたくさんついて、家賃補助も出て年収アップするケースが多いですが、現地採用の場合はよほどスキルがあったりしないと下がります。
金融や証券系のヘッドハンティングなら別だと思いますが、残念ながら私もそこら辺のハイレベルな仕事には就いていないので具体的には申し上げられません。
駐在員であっても、日本にいる時よりは待遇いいけど・・・という感じが多いと思います。
海外で働く日本人も増え、海外の拠点も増えて海外で働く事が当たり前になった今は、どちらかと言うと日本の田舎に転職するのと同等くらいの感覚で海外辞令が出ます。
運転手つきが良い!広い家が良い!と言う場合は、まだまだ発展していない国への駐在を狙ってみると良いかもしれません。その分、仕事や日常生活にはものすごく苦労しますけど。
日系を狙うなら駐在員、日本の会社が嫌なら外資系かローカル企業を狙うのがおススメです。(ローカル企業も待遇低い所が多いですが。)
ただし、ワーキングホリデーの目的は、あくまで海外で働いて暮らす為ではなく、海外に暮らして少し働きながら語学勉強をしたり、その国の文化や人に触れる経験が出来る制度だと思います。
ですので本気で海外就職を目指しているのであれば、ワーホリは挟まずに海外求人を探して挑戦してみる方が良いと思います。
海外求人の福利厚生について
タイ国内で転職した場合も引き継ぐ事が出来ます。ただし、日本へ帰国する時等は拠出して元本を受け取るようにしましょう。
それに合わせて1週間程度のレバラン休暇というものがあり、現地の人たちは実家に帰ったり旅行に行ったりします。他にも、フィリピンも法律で年1回1カ月分の手当支給が義務付けられています。
香港の場合、自分で確定申告・税金を納付する必要がある為、ダブルペイ分を納税に充てたり、ローンの返済に利用する人が多いです。
その他 個人的な質問
- 朝7時出社→夜23時退社
- セブンイレブン状態
- 飲み会があれば家に帰るのは2時3時
- 休日は取引先のゴルフのお付き合い
- 謎に日本人サークルに付き合わされたり(テニスサークルとか)
- 本社から出張者が来れば一日中応対
なかなか、シンドイ思いをしました。でも日系駐在員はみんなこんな感じだと思います。
特に、本社からの役員が出張してきた時の対応や、土日も観光にお連れしなければならない事が大変でした。
- 朝9時出社→18時退社
- 忙しい時は徹夜
- 土日の付き合いなし
- 夜の飲み会も無し
日系企業時代よりも変な付き合いや謎な拘束時間はかなり減りましたので、プライベートを充実させる事が出来ています。一回、これを経験すると日本企業でもう働きたくなくなるというデメリットがあります。
もちろん、仕事には責任をもって、結果を出さなければ年棒下がりますし最悪クビになる可能性もありますが、個人的には今の方がやりがいもあって充実してます。
海外に住んだら、観光地なんて一瞬で回り終えてしまうので、あまり海外に住んでる実感がわかないです。
あとは、3連休以上ある時は近場の東南アジアに遊びに行ったり、海外に出る事が増えましたね。
古傷えぐらないでください。。
一度、ローカルの少し汚い通りを夜中に歩いていた時にネズミに足をかまれた事があって、それが一番生命の危機を感じましたね。
幸い、感染症などにはかからずに済みましたが。
あと、トイレと風呂ね。ウォシュレットはないし、銭湯や温泉もないし。これが一番日本が恋しくなるポイントかもしれません。
贅沢を言うなら6か月ごとに海外生活と日本生活を楽しみたいな―と言う感じです。(笑)ずっと海外にいると、不便で日本が恋しくなりますが、いざ帰るとすぐその便利さやありがたさに慣れてしまうので。
幸い私は、今のこっちでの仕事も好きですし、香港と言う国も好きなので特に今すぐ帰りたい!とは思いません。
もちろん!
何が良かった?と具体的に問われると、言語化するのが難しいですが、知識も経験もかなり広がったと思います。もちろん、嫌な事、不満な事もたくさんありますが、トータルで見れば私は海外就職をして本当に良かったと思っています。
井の中の蛙が、ちょっとだけ井戸の外に出られるようになったかな?って言う感じです。世界は本当に広いし、色々な価値観や文化を持った人たちがいるんだなぁと身を持って体感できたという事が個人的には大きな発見でした。
まとめ
気付けばかなりのボリュームのQ&Aになってしまいました。見にくくて申し訳ございません。今後も、新しいお問い合わせや質問が来た時は随時、記事にしたりこのページに追記していこうと思います。
最後になりますが、「日本は最高な国だけど、海外で働いてみるのも、楽しいよ!」と言う事が皆様に伝われば幸いです。
引き続き、よろしくお願いします!