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- まずは日本の会社に転職して、ゆくゆくは駐在員になりたい!
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海外就職への道はさまざまな方法がありますが、基本的には【海外勤務者になれる確率が高い会社に就く事】が重要です。
特に、日系企業の駐在員を目指すのであれば、海外事業に注力しており、かつ日本人をきちんと現地海外法人に置いている企業を選ぶ必要があります。
今回は、会社四季報の公開データを基に、海外勤務者が多い日本企業のランキングをご紹介します。
目次
海外勤務者が多い日系企業トップ50
東洋経済が会社四季報の企業公開データを基に集計した海外勤務者が多い日系企業の上位50社をまとめました。
基本的には現業(現地採用)の日本人は人数から除外しています。
順位 | 会社名 | 業種 | 海外勤務者 |
1 | トヨタ自動車 | 自動車 | 2450 |
2 | ソニー | 電機 | 1400 |
3 | デンソー | 自動車部品 | 1336 |
4 | 三菱商事 | 商社 | 1286 |
5 | 三井物産 | 商社 | 1209 |
6 | 住友商事 | 商社 | 1101 |
7 | 三井住友銀行 | 銀行 | 1083 |
8 | キヤノン | 電機 | 1000 |
9 | 三菱電機 | 電機 | 962 |
10 | 丸紅 | 商社 | 907 |
11 | 日立製作所 | 電機 | 800 |
12 | 豊田通商 | 商社 | 792 |
13 | 日本貿易振興機構(JETRO) | その他 | 700 |
14 | ミネベアミツミ | 電子部品 | 653 |
15 | 伊藤忠商事 | 商社 | 640 |
16 | 矢崎総業 | 自動車部品 | 597 |
17 | ヤマハ発動機 | 輸送用機器 | 569 |
18 | 村田製作所 | 電子部品 | 560 |
18 | YKK | 金属製品 | 560 |
20 | 東レ | 化学 | 553 |
21 | 住友化学 | 化学 | 538 |
22 | ダイキン工業 | 機械 | 522 |
23 | ブリヂストン | 自動車部品 | 518 |
24 | いすゞ自動車 | 自動車 | 502 |
25 | 富士通 | 電機 | 500 |
26 | アイシン精機 | 自動車部品 | 498 |
27 | 日揮 | 建設 | 486 |
28 | ファーストリテイリング | 小売 | 479 |
29 | 日本通運 | 運輸・倉庫 | 468 |
30 | 新日鉄住金 | 鉄鋼 | 460 |
31 | 住友電装 | 自動車部品 | 455 |
32 | 豊田紡績 | 自動車部品 | 447 |
33 | キマツ | 機械 | 441 |
34 | 三菱重工業 | 機械 | 429 |
35 | 旭硝子 | ガラス | 424 |
36 | 国際協力機構(JICA) | その他 | 417 |
37 | ジェイテクト | 機械 | 410 |
37 | マツダ | 自動車 | 410 |
39 | 出光興産 | 石油 | 401 |
40 | 住友電気工業 | 非鉄 | 390 |
41 | 双日 | 商社 | 386 |
41 | 三菱自動車工業 | 自動車 | 386 |
43 | 京セラ | 電子部品 | 380 |
44 | スズキ | 自動車 | 372 |
45 | リコー | 電機 | 363 |
46 | 清水建設 | 建設 | 350 |
47 | セイコーエプソン | 電機 | 331 |
48 | 川崎重工業 | 機械 | 327 |
49 | 日本精工 | 機械 | 310 |
50 | 日本電産 | 電子部品 | 309 |
大手製造業が上位を占める
トヨタやデンソー等の大手自動車関連、ソニーなど大手メーカーが上位にランクインしました。また、トップ50のうち32社が製造業です。
大手メーカーは海外の生産拠点が多い事はもちろんですが、【Made in Japanの品質を海外で維持する為に日本人の駐在が不可欠】という背景も読み取れます。
海外現地法人における日本人駐在員の割合は低下し、現地化を進める企業が多い傾向にありますが、技術、品質管理などのモノ作りの重要な場面ではまだまだ日本人が海外現地で支援する事が重要視されています。
海外駐在を目指すにあたって、製造業への転職はもっとも海外就職のチャンスが大きいとも言えますね。
総合商社・専門商社もチャンス
5大商社と言われる総合商社や、自動車系、電機・電子系の専門商社も海外駐在員の人数と割合が高い事が読み取れます。
専門商社の場合、主にBtoBのビジネスで、大手メーカーが重要顧客となっているケースが多いです。
その為、大手メーカー工場が海外に進出すれば、同じ国に海外現地法人を置いてビジネスを展開するビジネスモデルが確立されています。
また、人(営業マン)が商品である商社ならではの身軽さも、海外進出しやすい理由の一つです。
銀行系・金融系も国によっては日本人が多い
銀行や証券などの金融系については、国によってかなり人数がばらけます。
メーカー系は主に新興国へ海外進出し、人を増やします。これは主に生産を目的として海外へ進出する為、人件費やインフラの安い国が重宝されるからです。
一方、金融系はシンガポールや香港、ロンドン、ニューヨークなどの金融センターと呼ばれるような経済の中心的な国への進出と人員の配置がメインです。
四季報のデータでは非公表の企業が多かったですが、私が今働いている香港でも、日本で有名なメガバンクの香港支店では駐在員が50人以上いる銀行もあります。
意外と少ない運輸・物流・倉庫系
貿易やロジスティクスを担う物流業者や倉庫業者は海外にたくさんの支店(ブランチ)があるイメージですが、実際に海外勤務している日本人は少なめです。
これは、貿易の実務や倉庫オペレーションなどは基本的に現地の採用でカバーすることができることが原因の一つです。
進出している国や現地法人の人数などの規模はかなり大きいですが、日本人の勤務者の人数や割合で言うと、製造業や商社より少ない傾向があります。
中には、ローカライズを目指して現地のトップ(現地法人の社長)や役員を現地人から抜擢している企業も少しずつ増えています。
海外勤務者の割合が多い企業
海外勤務者の割合が多い上位10社に並び変えて見ると下記の通りです。
順位 | 会社名 | 業種 | 海外比率 |
1 | 日本貿易振興機構(JETRO) | その他 | 39.68% |
2 | 国際協力機構(JICA) | その他 | 22.16% |
3 | 豊田通商 | 商社 | 21.91% |
4 | 住友商事 | 商社 | 21.33% |
5 | 日揮 | 建設 | 20.93% |
6 | 三菱商事 | 商社 | 20.63% |
7 | 丸紅 | 商社 | 20.35% |
8 | 三井物産 | 商社 | 20.25% |
9 | 双日 | 商社 | 16.65% |
10 | 伊藤忠商事 | 商社 | 14.94% |
1位と2位はJETRO(日本貿易振興機構)とJICA(国際協力機構)などの独立行政法人がランクインしました。
1位のJETROは何と海外比率が4割を占めています。
海外勤務比率で見てみると、メーカーよりも商社の方が比率が高い傾向が分かります。
製造業と並び、海外展開している商社への転職も海外転職のチャンスと言えます。
JETROやJICAと言えば、海外勤務希望者の憧れ(少なくとも私にとっては)です。
JICAは平均年収790万円、JETROは平均年収680万円前後と、待遇の良さも非常に魅力的です。もちろん、求職者に人気ですし、転職難易度はものすごく高いです。
大手企業以外でも海外勤務はもちろんある
今のスキルやステータスで大手企業は転職できない・・・
と諦めてしまうのは早いです。四季報に乗っていない非上場の企業でも海外拠点は今や当たり前のように存在しており、その数だけ駐在員が海外で活躍しています。
やはりメーカー、商社、貿易系が狙い目です。規模の小さいフォワーダー(航空貨物代理店や海貨業者)にすべりこめば、数年で確実に海外への駐在チャンスがあります。
メーカー、商社勤務が海外駐在への近道
上記のランキングが示す通り、海外勤務者の人数で言えばメーカー(製造業)、海外勤務者の割合で言えば商社への転職が、海外転職成功の近道と言えますね。
製造業や専門商社で海外進出している企業は本当にたくさんあります。中には、求人でいきなり海外工場のマネジメントや品質管理要因として海外求人を募集している企業もあるので見逃せません。
定期的な情報収集、業界研究が大切です。
日系企業の海外転職を成功させるには?
では具体的に、メーカーや商社など海外勤務のチャンスが高い日系企業への海外転職を進めていくにはどうしたらよいでしょうか?海外求人、特に駐在員求人は高待遇な求人が多い為、狙っている人が多い事も事実です。
一度でも転職サイトで海外求人を探した事がある方なら分かるかと思いますが、人気の無い待遇の良くない求人ばかり残っていませんでしたか?
良い求人はすぐ応募が殺到します。万人にオープンになっている求人で、良い条件の職に出会えるチャンスがかなり低いです。
非公開求人をチェックする
良い求人を探す時のポイントは【非公開求人で優先的にオファーを貰う事】です。一般的な転職サイトの公開求人よりも質の高い求人を紹介してもらえるチャンスが非常に増えます。
個人的には【海外転職に強い大手転職エージェント】+【現地密着型のエージェント】の両方に登録してオファーを待つのがおススメです。現地密着型と大手エージェントをおさえておけば、かなり広範囲に求人をカバーできます。
海外就職に強い転職エージェントは、求人件数が圧倒的に多いランスタッドと、国内最大手のリクルートエージェントの2つをおさえておけば間違いないです。
どの転職エージェントを利用すればいい?
転職エージェントや転職サイトはたくさんありますが、海外求人を豊富に取り扱っている以下の3社がおすすめです。
- Randstad(ランスタッド)
- リクルートエージェント
- キャリトレ
ただし、海外転職に強いエージェントでも、それぞれ特徴や強みが違います。
自分の目的や理想に合わせて、最低2つはエージェントを利用する事が海外転職成功のカギ!
A:自分のキャリアやスキル、語学を活かしてハイレベルな海外転職をしたい人
【ランスタッド】+【リクルートエージェント】の2社がおすすめ。
B:職歴は浅くても海外就職に挑戦したい人
【リクルートエージェント】+【キャリトレ】の2社がおすすめ。
C:英語を活かした仕事がしたい、第二新卒で海外に挑戦したい人
【キャリトレ】がおすすめです。
まとめ
日系企業に就職して海外勤務をかなえるには、事前の業界研究と企業リサーチが必須!
海外転職に強い転職エージェントのキャリアコンサルタントと相談すると、今回紹介した大手商社やメーカー以外にも、隠れた優良海外求人を紹介してもらえるチャンスもあります。
今すぐ海外に行きたいのか?日本企業に転職して将来的に海外へ出たいのか?など、あなたの状況に合わせて求人を紹介してもらうことが転職成功への近道です!
皆様も是非この機会に海外転職にチャレンジしてみてください!
海外就職に興味のある方は、下記の記事で海外就職の進め方についてとおすすめの職種について徹底的にまとめましたので是非ご参照ください。
>>海外就職しやすいおすすめの職種と具体的な転職方法を徹底調査!
リクルートエージェント
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