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香港で就職する為の転職活動の進め方、各種情報を徹底調査!

投稿日:2019年4月3日 更新日:

海外就職希望先として、昔から人気の高い香港。中国に返還された後も、根強い人気を誇っています。また、ビジネスの拠点として日系企業も多く進出している為、働きながら暮らしている日本人も非常に多い国です。

私自身、香港駐在員の経験もありますし現在は外資系の香港拠点で勤めていますので香港は馴染みが深いです。今回は、香港で働きたい人に向けて詳しくご紹介していきます。

 

香港の基本情報

香港はアジア有数の国際都市のひとつであり、ロンドン・ニューヨーク・東京に並ぶ世界的に重要な金融センターとして位置づけされています。

低税率、自由な貿易制度が特徴で米ドルとペッグ制を敷いている香港ドルの流通量も世界で第8位の取引高があります。

また、100万ドルの夜景や飲茶、香港映画など古くから観光・カルチャーの面においても人気が高く観光都市としても人気が高いです。

 

気候・地理

香港は非常に小さく、東京都23区の2倍程度、沖縄本島と同等の面積です。気候は春・夏は高温多湿、秋・冬は比較的乾燥していますが、日本と比較すると1年を通して暖かい。

とにかく湿度が高く、3月4月は湿度100%という信じられない状態になります。1年中、エアコンと除湿器はつけっぱなしにしておかないととても耐えられません。

春・夏は日本の京都の夏を10倍不快にした感じと言えばイメージして頂けるでしょうか・・・旅行や出張などで1週間程家をあけると、革製品や布製品がカビまくっている事もしばしば。

 

物価

一般的な数値で言うと、東京の物価の1.5倍程高いと言われています。その中でも、香港生活を苦しめるのは【家賃の高さ】と【食費の高さ】です。

 

クレイジーな家賃相場

しかし、特に家賃と食費の値上がり率がズバ抜けて高く、駐在員・現地採用者の日々の生活を蝕みます。2LDKの古いマンションでも中心部では月30万円以上の家賃が当たり前。

役職の高い駐在員が住む綺麗なタワーマンション(ジム・プールなどもあるタイプ)ですと、月50万円を軽く突破します。クレイジーです。

その為、家賃補助が出ない現地採用はかなり厳しい思いをする事になります。現地採用の友人は、狭くて古いマンション(エレベーター無し、築40年)に住んでいますが、それでも月15万円くらいの家賃を払っています。

もちろん、田舎の方へ行けば家賃は多少安くなりますが、それでやっと日本で言う東京23区内に住むのと同等くらいの家賃というイメージです。

香港人も、お給料の1/2以上を家賃にあてていたり、結婚しても親と同居している家庭が多いです。

 

食費も高い

香港人が普通に食べるランチで約1000円くらい(1HKD=14円換算)、日本食のランチを食べようとすると1500円~2000円くらいします。

食の都としても有名な香港ですが、安くておいしい古き良きローカルレストランは家賃の高騰により次々と撤退しており、中国資本のチェーン店等が幅をきかせてきています。あんまり美味しくないです。本当においしいものを食べようとすると、食費は青天井です。

余談ですが、日本産の牛肉を使った焼肉屋さんとかに行くと、1人当たり1万円越えます。泣きそうです。香港で人気の高い博多ラーメン(一蘭、一風堂など)も1杯+替え玉で1600円とかします。

 

言語

香港の公用語は広東語と英語です。ただし、1997年の中国返還後は小中学校の教育で普通話(いわゆる中国語)の教育も始まっています。

実際に住んでみると、英語が通じないパターンは結構多いです。香港島等の欧米人が多く住むエリアは通じますが、九龍半島など中国寄りのところは、広東語と普通話は通じても英語が通じない・・・という事が多々あります。

イギリス統治時代に教育を受けている人達の方が、英語は上手な気がします。最近の若い方は、あまりうまくない人が多いかも。

 

治安

香港は比較的(というかかなり)治安が良いと評判です。たしかに、夜中にふらふら歩いていてもそこまで危険な感じはしません。ただし、観光客の多い所、中国からはいってくる人が多いエリアではやはりスリ被害が結構あります。

基本的に、人がいる所を選んで歩いていれば、深刻な犯罪に巻き込まれる確率はかなり低いと言ってもよいでしょう。

 

香港人の仕事ぶり

香港人たちの仕事の仕方について、これは私の主観100%なのでご参考程度に。
香港の人たちの仕事は【とにかく早い】【自分の役割には責任を持つ】という印象を受けます。

中国の場合は【早かろう、悪かろう】な感じがありますが、香港の人たちは個々の与えられた仕事については非常に効率的に取り組んでいます。

ただし、自分の仕事以外の事をお願いすると露骨に嫌がったり、キレたりする人もいます。駐在員時代『その仕事の分の給料は貰ってねぇ!』と何回キレられたことか・・・正しい事だとは思いますが、日本のサラリーマンスタイルとはかなり違いますね。

また、香港の人たちは上昇志向やモチベーションが高い為、スキルと経験を見につけてどんどん待遇の良い職場へ転職するジョブホッパーも多いです。日系の現地法人はこの問題にたびたび頭を抱えます。

とはいえ、他のアジアの国に比べて全体的に仕事に取り組む姿勢も仕事の質も高いと思います。

 

香港人の人柄

香港の人たちは、『家族』をとても大事にします。毎週末、一家総出で外食したり、重要なイベントは家族と過ごす事をとても大切にします。

また、他人に対しては都会特有の関心の無さや一見して冷たさを感じる事もありますが、一度仲良くなるとものすごく面倒を見てくれるし助けてくれます。

仲良くなるまでは大変ですが、一度仲良くなれば家族の様に人懐っこく接してくれるのも嬉しいですね。

あと、女性が非常に強いです。仕事ももちろん対等です。イギリス文化の影響か、レディーファーストが徹底されています。

香港人の男性は女性に対しての振る舞いがとても素晴らしいです。(悪く言えば尻に敷かれていますが、嫌みなく自然にレディーファーストを実践できる男性はやはり魅力的ですね。)

 

 

香港の就労ビザ取得条件

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  • 原則として香港人では変わりがきかない業務を行うことが前提条件。
  • 原則、大卒以上の学歴が必要だが大学名やランクなどはそれほど重視されていない。
  • 今までの職務経験と専門性(またはマネジメント経験)などを重視する。

 

審査基準の厳格化

2013年くらいまでは、学歴と経験の条件は比較的クリアしやすかった(大卒で3年業務経験 または 高卒、専門卒で5年程度の業務経験)が、近年就労ビザ審査基準が厳格化されてきており、大卒で5年以上、高卒・専門卒で10年以上という当初の基準を求められる傾向にあります。

また、就労ビザ許可が下りるのは管理職または専門職のポストに限られる。採用する側の企業が香港のイミグレに対して、採用者(ビザ申請者)の経験と業務上の知識についてきちんと説明する事が不可欠となっています。

 

 

香港求人の状況

上記で紹介した通り、近年就労ビザの基準厳格化が進んでおります。実務経験がある仕事に就く事がキモであり、未経験者・新卒での香港就職は比較的ハードルが高いです。

とはいえ、駐在員・現地採用含め香港で働く日本人はたくさんいる為、日本人向けのサービス業でも常に求人があるのが現状です。

 

現地採用

飲食店、美容師等のサービス業求人が多いです。特に、飲食関連においては香港で日本食ブームは継続していますし、日本人向けの飲食も好調です。

他にも、一般企業(メーカー、商社など)の現地採用求人もありますが、駐在員との待遇・給与格差の割には仕事が多いという声が多発。

 

日系駐在員

日系企業の香港求人でも、駐在員待遇を受けられる募集は少ないですが定期的に出てきます。特に、金融や貿易関連等、専門性の高い業種はハイレベルで高待遇な傾向があります。

個人的には、日系駐在員か外資系採用を優先的に探す事をおすすめします。。(手当や給与が全然現地採用とは違いますので)

 

外資系採用

今私は欧州資本の外資系に転職し、香港で働いていますが、可能であれば外資系で働くのが一番お勧めです。給料も待遇も悪くないですし、日本の社畜的文化が無いのも精神衛生上良いです。(レイオフ=リストラのリスクはありますが)

ただし、外資系の求人は英語ビジネスレベルを要求される事、求められる専門性やマネジメント経験も比較的高い事が多いのが難点です。また、競争率も非常に高いので定期的な海外求人のチェックが重要です。

 

駐在員待遇、外資系を狙おう

特に日系の現地採用の場合、家賃手当なし、給料安い、仕事はキツイの三拍子が揃う事があり、香港のように物価の高い国だと日本にいる時よりも生活が苦しくなってしまう可能性があります。

もちろん、現地採用でも良い職場はたくさんあると思いますが、高待遇の求人を見逃さないようにする事、特に『家賃補助の有無』を確認する事が非常に大切です。

>>海外求人を探す際に確認すべき5つのポイント

 

 

香港就職の進め方

では具体的に、香港への海外転職を進めていくにはどうしたらよいでしょうか?

海外求人、特に駐在員求人や外資系求人は高待遇な求人が多い為、競争率が非常に高いです。

一度でも転職サイトで海外求人を探した事がある方なら分かるかと思いますが、人気の無い待遇の良くない求人ばかり残っていませんでしたか?

良い求人はすぐ応募が殺到します。万人にオープンになっている求人で、良い条件の職に出会えるチャンスがかなり低いです。

良い求人を探す時のポイントは【非公開求人で優先的にオファーを貰う事】です。一般的な転職サイトの公開求人よりも質の高い求人を紹介してもらえるチャンスが非常に増えます。

個人的には【海外転職に強い大手転職エージェント】+【現地密着型のエージェント】の両方に登録してオファーを待つのがおススメです。現地密着型と大手エージェントをおさえておけば、かなり広範囲に求人をカバーできます。

海外就職に強い転職エージェントは、求人件数が圧倒的に多いランスタッドと、国内最大手のリクルートエージェントの2つをおさえておけば間違いないです。

 

香港密着型の現地エージェント

カモメ中国転職

ALA中国

英創人材

 

海外就職に強い転職エージェント

Randstad

リクルートエージェント

 

 

海外転職はエージェントを活用しよう!

駐在員候補や、外資系海外転職のハイレベルな求人は転職エージェントの非公開求人から探すのが一番です。

転職エージェントから紹介してもらえる非公開の海外求人は、ネット上で誰でも見れる求人よりも、待遇も仕事の濃さも段違いです。

海外求人に強い転職エージェントに登録して、【質の良い海外求人情報を誰よりも早く入手する事】が海外転職活動では非常に重要です。

 

どの転職エージェントを利用すればいい?

転職エージェントや転職サイトはたくさんありますが、海外求人を豊富に取り扱っている以下の2社がおすすめです。

  • Randstad(ランスタッド)
  • リクルートエージェント

ただし、海外転職に強いエージェントでも、それぞれ特徴や強みが違います。

自分の目的や理想に合わせて、最低2つはエージェントを利用する事が海外転職成功のカギ!

 

A:自分のキャリアやスキル、語学を活かしてハイレベルな海外転職をしたい人

【ランスタッド】+【リクルートエージェント】の2社がおすすめ。

>>ランスタッドの詳細はこちらから

>>リクルートエージェントの詳細はこちらから

 

B:職歴は浅くても海外就職に挑戦したい人

【リクルートエージェント】と【キャリトレ】がおすすめです。

リクルートエージェントは、日系駐在求人から現地採用求人まで幅広い海外求人を揃えている為、キャリアアドバイザーと相談しながら自分にあった海外求人を見つけることができます。

キャリトレはビズリーチが提供する、若い世代向けの転職サービス。スマホアプリで簡単に海外就職の求人リサーチができます。

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>>キャリトレの詳細はこちらから

 

C:海外求人や英語を生かせる求人を気軽にチェックしたい人

【キャリトレ】がおすすめです。

エージェントではなく、スマホアプリで自分にあった求人を毎日気軽にチェックできます。

若い人向けの求人が中心で、海外求人も職歴が浅くても応募しやすい求人を見つけることができます。

>>キャリトレの詳細はこちらから

 

 

まとめ

香港は、生活面においては海外の中でも暮らしやすく、治安もよく、食事もおいしい魅力がたくさんある国です。私自身、香港のエネルギッシュでオープンな雰囲気に魅了されて暮らしている1人です。

ただし、香港で働く為には就労ビザ条件や、物価の高さを補えるある程度の収入を得る必要があったりと、会社選びは結構大変です。

香港就職を目指して転職活動を進めるなら、『香港密着型エージェント』と『海外就職に強い大手エージェント』最低それぞれ1社ずつは登録して進める事で、高待遇の求人を見逃すことなく進める事が出来ると思います。

あなたのキャリアやスキル、タイプに合わせてベストな転職エージェントのサポートを受けて、海外転職を成功させてください!

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