インドネシアは、東南アジアの国家で日本と同じような島国です。
インドネシアはASEAN(東南アジア諸国連合)の一員であり、首都ジャカルタにはASEAN経済共同体の本部もおかれている、東南アジア圏の経済をけん引する国の一つでもあります。
日本も、2011年よりASEANに日本政府代表部を設置しています。
また、インドネシア独立戦争では、軍籍を離脱した日本人が参加したエピソードがあったりと、日本との関係が非常に深い国です。
今回は、インドネシアでの就職に関する情報についてご説明します。
インドネシアの基本情報
概要
インドネシアは日本と同じ島国ですが、世界で最も多い島嶼(とうしょ)を抱えています。
領土領海は広大なものがありますが、島国ですので陸地での国境を面している国家は意外と少なく、東ティモール、マレーシア、パプアニューギニアのみです。
首都はジャカルタで、ジャワ島に位置しています。ジャカルタ単体での人口も950万人を突破しており、都市圏の人口では3,120万人を超え、東京都市圏に次いで世界で2番目の規模です。
ジャカルタは、世界でも指折りの巨大都市として知られています。ちなみにインドネシア全体の人口は2億5,500万人です。
宗教はおよそ88%がイスラム教で、イスラム教国家の1つに数えられます。生活の中にイスラム教が密接に関係しており、仕事中にお祈りしている様子も頻繁に見られます。
輸出の貿易相手国の1位は日本で、輸入も3位です。経済的に日本とは密接な関係があります。在日インドネシア人は約28,000人、在留邦人は約16,000人です。
GDPを見てみると、1994年ころまでは低調な数字でしたが、以降は右肩上がりです。その勢いは留まる様子はなく、これからも経済成長することが予想されます。
購買力も上がっており、今後ますます日本にとって有力な輸出先の1つになることは確実です。
インドネシアの気温や地理
インドネシアは大きな領土を有していますが、縦に広い訳ではありませんので、場所によって気温の大きな違いがありません。どの場所に行っても、比較的同じような気候になっています。
首都のジャカルタの平均気温を見てみると、毎月27度程度です。インドネシアには日本のような四季がなく、1年を通して同じくらいの気温で推移します。
分かりやすく言うと、1年中東京の夏を過ごしているような感じですので、服装は年中軽装で問題ありません。
ただし、東南アジアの国家に共通していることですが、ホテルなどでは冷房が効いていることが多いので、インドネシアを訪れる際は上に羽織るものを用意しましょう。
インドネシアは、5月から10月までが乾季で、11月から4月までが雨季になります。日本では梅雨シーズンに雨が多いですが、インドネシアは逆に梅雨シーズンは雨が少なく、日本で言う冬になると雨が非常に多く降ります。スコールも多いので、雨対策は必ず行うようにしなければなりません。
インドネシアの物価
インドネシアは、日本と比較するとかなり物価が安いです。現地人の最低月収は日本円にすると25,000円ほどですので、給与面から見てもかなり物価が安いことが分かります。
インドネシアのレストランで食事をしても、100円以下で済ませることができます。観光客向けのレストランであっても、200円程度で済みます。
ただし、外国人向けの高級レストランになると、1,500円から2,000円ほど必要になります。
インドネシアの水道水は、日本と違って飲むことができませんので、ミネラルウォーターを購入する必要があります。ミネラルウォーターは1本20円ほど、コーラでも70円ほどで購入できます。非常に喫煙率が高いインドネシアですが、タバコは100円から140円程度で購入することができます。
交通費も安く、電車は10円から100円ほどの低価格です。バスも100円以下ですし、オートバイタクシーだと50円程度で乗車することができます。通常のタクシーでも、50円から120円ほどです。
家賃ですが、これは住む場所によって大きな違いがあります。比較的勤務することが考えられる観光地のバリ島は、お風呂付きのワンルームで6,000円から15,000円ほどです。非常に人口が多いメガシティのジャカルタになると、家賃が大幅に上がります。
部屋の間取りにもよりますが、60,000円から600,000円程度まで幅広く、東南アジアの中ではかなり家賃は高い部類に入ります。ジャカルタから離れた地方になれば、格段に家賃が下がります。
インドネシアの言語
インドネシアの公用語はインドネシア語ですが、日常的に使用する人の割合は少なく、3,000万人ほどです。島国ですので言語に違いが多くあり、583以上もの会話言語が存在します。
オランダの植民地でしたが、オランダ語はそれほど広まっていません。英語もごく一部の人が話せる程度ですので、インドネシアでは現地の言葉を話せるようになることが大切です。
インドネシアの治安
インドネシアでは、テロの脅威に注意しなければなりません。特に外国人が集まる観光地が狙われる傾向にあり、ホテルや空港などがテロの対象になりやすいです。人が集まるところに行くときは、周囲に不振な荷物や人物がいないか注意しなければなりません。
テロ以外の犯罪も多種多様で、強盗やひったくり、ホテルや空港での置き引きや車上荒らしまで様々です。中には、警察官や入館職員を名乗って不当に金銭を要求する事例もあります。インドネシアで就職して暮らす場合は、常に身の回りに気をつける必要があります。
インドネシア人の仕事ぶり
インドネシア人の仕事ぶりですが、残念ながら日本人に比べると決して良いとは言えません。基本的に働くことを好まないことが多く、疲れる仕事や忙しい仕事を嫌います。
弁解や責任転嫁も多い上に、個人主義的な傾向が強いです。日本では当たり前のホウレンソウもできない人が多く、しっかりと指示を与えないと仕事に取り組みません。
中には仕事ができる天才肌の人材もいますので、そのような人材をいかに活かすかが大切になります。
インドネシア人の人柄
インドネシア人は、温暖な気候の国家特有の明るさがあり、ポジティブでフレンドリーな人が多いです。
常に笑顔が絶えない方が多いので、場は明るい雰囲気に包まれます。その反面、仕事ぶりにも繋がることですが適当で大雑把な人が多く、約束や時間を守る人は少ないです。
インドネシアの男性は嫉妬深く、独占欲が強い傾向があります。これは女性にも言えることで、相手を束縛することも少なくありません。
・・・タイとかもそうですが、東南アジアの男性陣の嫉妬深さって何なんでしょうね?(笑
インドネシアの就労ビザ取得条件
タイプ312と呼ばれるインドネシアの就労ビザが必要です。
短期間であってもインドネシア国内で働くときには312ビザ取得が必須です。
学歴やマネジメント経験が必須というわけでなく、前職またはインドネシアでの雇用先からの推薦状や自分の事についての職務経歴書などをきっちりそろえて申請すれば、決して就労ビザが通らないという事はなさそうです
私自身、インドネシアでの就労経験が無いのであまり詳しくなくて申し訳ございません。。。
下記のサイトで、ものすごく丁寧にインドネシアのビザについて説明して下さっていたので、是非参考にしてみてください。
インドネシア求人の状況
インドネシアの求人次女について、現地採用と駐在員採用それぞれにフォーカスをあててご紹介します。
現地採用
自動車メーカーなどの大手メーカーが進出すれば、それに追随して部品メーカー、部品商社なども後を追う為、一般的なメーカーでの経験者や、商社での営業経験者は求人条件に当てはまりやすいです。
また、日本料理屋などの日本人向けサービス業も今続々と進出しているので、語学不問のサービス業求人も期待できます。
日系駐在員
日系企業のインドネシア求人でも、駐在員待遇を受けられる募集は定期的に出てきます。特に、自動車メーカー大手の製造業も進出しているため、製造業経験者も求人を見つけやすいです。
駐在員の手当ても他のアジアの先進国と比較して手厚いと言われています。
高級なセキュリティのしっかりしたタワーマンションなどに住むのが一般的です。
個人的には、日系駐在員採用の仕事を優先的に探す事をおすすめします。(手当や給与が全然現地採用とは違いますので)
駐在員待遇を狙おう
特に日系の現地採用の場合、家賃手当なし、給料安い、仕事はキツイの三拍子が揃う事があり、インドネシアのように比較的物価が安い国とはいえ、待遇や給料が安ければストレスが溜まります。
もちろん、現地採用でも良い職場はたくさんあると思いますが、高待遇の求人を見逃さないようにする事、特に『家賃補助の有無』を確認する事が非常に大切です。
インドネシア就職の進め方
では具体的に、インドネシアへの海外転職を進めていくにはどうしたらよいでしょうか?海外求人、特に駐在員求人は高待遇な求人が多い為、狙っている人が多い事も事実です。
一度でも転職サイトで海外求人を探した事がある方なら分かるかと思いますが、人気の無い待遇の良くない求人ばかり残っていませんでしたか?
良い求人はすぐ応募が殺到します。万人にオープンになっている求人で、良い条件の職に出会えるチャンスがかなり低いです。
非公開求人をチェックする
良い求人を探す時のポイントは【非公開求人で優先的にオファーを貰う事】です。一般的な転職サイトの公開求人よりも質の高い求人を紹介してもらえるチャンスが非常に増えます。
個人的には【海外転職に強い大手転職エージェント】+【現地密着型のエージェント】の両方に登録してオファーを待つのがおススメです。現地密着型と大手エージェントをおさえておけば、かなり広範囲に求人をカバーできます。
海外就職に強い転職エージェントは、求人件数が圧倒的に多いランスタッドと、国内最大手のリクルートエージェントの2つをおさえておけば間違いないです。
インドネシアの現地密着型エージェントは、Reeracoen Indonesiaなどが有名です。情報収集、現地での仕事での給料相場などをチェックするにはぴったりだと思います。
ただし、現地採用求人が多いため、リクルートエージェントやJACリクルートメントなどの大手転職エージェントも並行して利用することをお勧めします。
インドネシア密着型のエージェント
海外就職に強い転職エージェント
どの転職エージェントを利用すればいい?
転職エージェントや転職サイトはたくさんありますが、海外求人を豊富に取り扱っている以下の2社がおすすめです。
- Randstad(ランスタッド)
- リクルートエージェント
ただし、海外転職に強いエージェントでも、それぞれ特徴や強みが違います。
自分の目的や理想に合わせて、最低2つはエージェントを利用する事が海外転職成功のカギ!
A:自分のキャリアやスキル、語学を活かしてハイレベルな海外転職をしたい人
【ランスタッド】+【リクルートエージェント】の2社がおすすめ。
B:職歴は浅くても海外就職に挑戦したい人
【リクルートエージェント】と【キャリトレ】がおすすめです。
リクルートエージェントは、日系駐在求人から現地採用求人まで幅広い海外求人を揃えている為、キャリアアドバイザーと相談しながら自分にあった海外求人を見つけることができます。
キャリトレはビズリーチが提供する、若い世代向けの転職サービス。スマホアプリで簡単に海外就職の求人リサーチができます。
C:海外求人や英語を生かせる求人を気軽にチェックしたい人
【キャリトレ】がおすすめです。
エージェントではなく、スマホアプリで自分にあった求人を毎日気軽にチェックできます。
若い人向けの求人が中心で、海外求人も職歴が浅くても応募しやすい求人を見つけることができます。
まとめ
インドネシア就職を目指して転職活動を進めるなら、
『インドネシア密着型エージェント』と『海外就職に強い大手エージェント』最低それぞれ1社ずつは登録して進める事で、高待遇の求人を見逃すことなく進める事が出来ると思います。
皆様も是非この機会に海外転職にチャレンジしてみてください!