第二新卒からの転職を目指す人の中には、採用されるかどうか不安に思っている人はかなり多いと多いのではないでしょうか。
せっかくの貴重な第二新卒の時期を逃すと、なかなか希望の職場への転職がむずかしくなるため、このまま今の職場に残るか、それとも勇気を出して動くかを迷う気持ちはよくわかります。
でも大丈夫!安心してください。
第二新卒で採用確率をアップさせるなら、3つのポイントを押さえれば必ず転職できるはず。
今回は第二新卒採用で採用率をグンと上げるための3つのポイントについてくわしくご紹介します。
目次
採用率アップ!第二新卒に企業が求める条件①年齢
第二新卒を求める基準は、年齢は企業規模を問わずにおおむね決まっています。
「最低限のビジネスマナーと常識を持った、25歳未満の若手社員」
これが企業が第二新卒に求めている最低限の基準です。この中で年齢のみが企業規模に左右されます。
大企業の場合
従業員数が1,000名を超えるような大企業の場合は、入社時の年齢が何よりも大切とされています。
大企業では、第二新卒の給料を入社をした時期によって決定しているためです。
そのため厳しい年齢制限が引かれており、第二新卒大卒であれば25歳まで、職歴は3年未満が第二新卒と定義されています。
中小企業の場合
中小企業の場合、第二新卒の定義が広くなります。
20代であれば、とりあえず第二新卒扱いにしてしまおうと考えている企業が多いです。
これは大企業と違う給与の決定方法が採用されているため。
中小企業は、給与に関して自由な裁量と実力主義を取り入れ、人それぞれで基準が異なるから、という側面があります。
オーナー企業の場合にこの傾向に強いのですが、実力のある社員や自分の気に入った社員にはいくらでもお金を払い、入社時の年齢で給料を決めたりということはありません。
大企業であれば上場していることも多く、社員の給与について株主から指摘が入ることも多々ありますが、中小企業ではオーナーがほとんどの株式を保有しているためでもあります。
そのため社長や役員の采配で柔軟な給与体系を設けられることが、大企業とは第二新卒採用の意味が異なる理由です。
このため第二新卒に限らず、採用年齢の範囲はオーナー自身が決定できるので、採用の間口が広いということですね。
ベンチャー企業の場合
ベンチャー企業の場合は、そもそも第二新卒という理由で区別していないケースが多いです。
そもそも第二新卒という言葉や概念は、定着しない新卒者の代替戦力として大企業が作ったもの。
そのため社員の大半が20代から30代前半である、ベンチャー企業も第二新卒や年齢の若さによる優位性はあまりないと考えてよいでしょう。
このように企業規模によっても、第二新卒の優位性も異なるもの。
企業が募集している年齢さえクリアしていればあとは、あなたの価値をアピールすれば勝てるということです。
採用率アップ!第二新卒に企業が求める条件②会社との相性と実力
企業は第二新卒者へ年齢相応の実力を求めます。
先述の通り大企業は年齢要件が細かいので、ある意味でライバルは少ないともいえますが、中小企業やベンチャー企業ではライバルのレベルが高すぎることも多々あるでしょう。
そのため転職活動は、企業規模別に対策を講じておく必要があります。
大企業の場合
大企業の場合は、ライバルは同じレベルの第二新卒ばかりが集まってきます。
最低限のビジネスマナーを保有している25歳未満の若者であれば、入社の可能性が高いからですね。
全員が大卒の場合で、職歴3年未満という条件の場合には戦い方にはセオリーがあります。
大企業ではまだ古い考え方が根強く、職歴3年未満は戦力として扱っていません。
第二新卒をほとんど新卒と同じように見ている大企業も多いです。
つまり仕事の実力以外の部分が、内定の最終決定を左右するということ。
仕事の実力については、職歴2年であればそこまで期待できるものではありません。
求められるのは、電話応対をしっかりとできるのか、名刺交換を取引先や関係者と失礼なくできるのか、あいさつはできるのかなどの部分です。
こんな基本的なスキルだけを実力として判断されているので、職歴3年未満の場合はそれほど他者と大きな差を感じることができません。
そのため会社の仕事の進め方に合う人材かどうか、だけで判断される可能性が高いです。
つまり自分がその企業に合う人材かをアピールできれば、それだけで内定できる可能性が高まります。
第二新卒の大企業への転職の具体例
第二新卒で転職をしたいと考えた24歳の第二新卒の方がいるとしましょう。
本当は新卒の段階で、大企業に入社したいと考えていましたが、諸事情で内定を掴み取ることができませんでした。
通常は中小企業から大企業へ転職することはまずできませんが、第二新卒の時期を狙って面接候補者に残ることができました。
この場合、ほかのライバルの候補者が大企業出身者ばかりであると不利です。
ですが第二新卒であれば、大企業が求めている最低限の基準を満たせば問題なく戦えます。
大企業が第二新卒に求めている、最低限のビジネスマナー+αの能力を存分にアピールしましょう。
大企業が第二新卒に求めているのは「素直で明るく、前向きな人柄」でもあります。
スポーツ経験をとくにアピールすると、より良い印象を持ってもらえるはず。
大手の企業ほど、内部はなぜか体育会系の体質であることが多いです。
大企業は上下関係が明白で、年長者の権限が強い傾向があるため、上に逆う人材は好まれません。
そのため大企業に入社する場、素直さや従順さを示す必要があります。
新卒時の内定者が、大企業では体育会系ばかりになるのは、こうした風土で成り立ち、つぎの世代も同様の文化が育ってしまうため。
もちろんスポーツ経験がない場合でも、素直さをアピールすることはできます。
まだまだ第二新卒は、ほとんど新卒に近い扱いですから、プライドを持つ必要はありませんし、就職するためにはむしろプライドは邪魔でしょう。
中小企業から大企業へ転職する場合は、とくに参考にしてみてください。
大企業の独特の文化にショックを受けるかもしれませんが、入社前に理解しておけばなんてことはありません。
いずれにしても、大企業は本当に上下関係が厳しいですし、あまりにも人が多いために、そうしないと社内の統制が取れないのです。
中小企業の場合
中小企業に第二新卒で転職したいと考えた場合、20代であればだれでも同じ扱いのため、ライバルのレベルは大企業よりも高くなる傾向にあります。
これはあくまで第二新卒時限定で考えた場合です。
なぜなら同業他社から転職を希望する実務経験7年以上の人材が、ライバルの中に当たり前に混ざっているもの。
実務経験2年の第二新卒と、実務経験7年を超えている人材が同じ土俵に上がってしまった時、絶対に第二新卒が負けてしまうでしょう。
日系企業は実務経験の年数を最優先しますし、中小企業ほど人員に関しては余裕がないため、即戦力ほど有利なのです。
しかし中小企業には中小企業で良い所があります。
大企業よりも年齢制限がゆるく、しかも採用基準が曖昧だからこそ実務経験よりも、面接担当者や社長に気に入られることが重視され、それだけで入社できることも多々あるのです。
オーナー企業ゆえに、社長が気に入った人材であれば、経験年数は関係なく採用されるというチャンスもあるということ。
とくに中小企業のオーナー企業では、出世は社長や役員に気に入られるかどうかでもあります。
経営陣との距離が違い分、オーナーに気に入られること=出世という図式がどうしてもできやすいことから、気に入られてしまえばなんでもありなのです。
これは採用でも同じ。
面接に来るライバルのレベルが高くても、社長に気に入られれば内定を勝ち取れるという事実を忘れないでください。
転職エージェントは、オーナー企業と直接のパイプを持っている企業も多いので、どのような人物が気に入られて採用されているかなどをしっかりと把握しています。
中小企業のオーナー企業は、悪い部分が強調されがちですが、給料が他の大企業よりも高いこともザラにあり、出世もしやすいために狙ってみる価値はじゅうぶんあります。
ベンチャー企業の場合
ベンチャー企業は社長自身が立ち上げた新興の会社ですから、典型的なオーナー企業です。
採用についての問題を、好景気・不景気に関わらず万年抱えているのが当たり前。
考えて見れば当たり前の話ですが、日本人の転職希望者のほぼ99%が安定した大企業への就業です
20年以上前からこの傾向は変わらず、就業者はみな安定した生活を生涯にわたって送ることを望んでいます。
このことから考えれば、ベンチャー企業に面接に来る人自体が限られてきます。
ベンチャー企業にはチャレンジ精神溢れる人材か、変わり者の人材が集まってしまうわけですね。
つまり第二新卒で採用活動をしても、とくに有利になることはありません。
一部のITベンチャー系企業は若者が大挙して押し寄せますが、そのような会社は社員が数百名いるため、もはや大企業と変わらないといっても差し支えありません。
それ以外の農業ベンチャー企業や食品関係のバイオベンチャー企業などは、ITベンチャー企業とは対極の位置におり、なかなか人が集まらないのです。
つまりあなたの能力をしっかりとアピールでき、会社への共感を示すことができれば、第二新卒であっても、そうでなくても入社のチャンスの間口は広いといえます。
そもそも不採用になることは、ほとんどないはずです。
採用率アップ!第二新卒に企業が求める条件③若さゆえのバイタリティー
企業が第二新卒に求めているのは、若さから来るバイタリティーです。
とくにまだ社会人経験が浅い段階では、体力勝負の仕事を任せられるのが実情なので、これをいかにこなせるかでしょう。
企業規模別に考えてみます。
大企業の求めるバイタリティー=忍耐力
大企業の指すバイタリティーは、基本的に理不尽なことや意味のない社内ルールにどれだけ耐えられるかというところです。
大企業が高学歴の学生ばかり採用したがりますが、肝がここに隠されています。
学歴と仕事の実力には全く相関関係がないにも関わらず、大企業は新卒に高学歴ばかりを選んで採用しますよね。
学歴不問採用をしても、結局は内定者全員が東大卒だった、という冗談もあるように、大企業が求めている資質の秘密はここにあります。
大企業の社内は本当に無駄な仕事が多いのです。
勉強とはある意味では、ひたすら無駄に耐える作業ですよね。
あまり意味のないことに、どれだけ力を割いたのかという部分を大企業は評価して採用しているということです。
社会人になって勉強が役に立ったというケースは、第二新卒の若い段階ではあまり感じないと思います。
年齢を経て部長職クラスになり、ようやく過去の勉強が役に立ったと感じることもありますが、若い段階では実感することはまずありません。
つまり無駄な作業に耐えられるかどうかで、大企業は高学歴を採用している部分が多いのです。
決裁書などにも表れていますが、中小企業では決裁書はハンコ一つで終わります。
社長がOKといえばそれで決裁書の持つ役割は終わりで、稟議書などでもそれは同じ。
中小企業では、稟議書にハンコをつくのはせいぜい部長と役員クラスまでで終わりですが、大企業の場合はハンコリレーなるものがあり、何十人ものハンコが必要です。
同じような案件を進めるにも無駄な作業が多々あり、それに耐える力を示すために必要なのが新卒段階では学歴なのです。
第二新卒の場合には、学歴ではなくどれだけ地味な仕事に耐えられるかという部分を、職歴の中からアピールするだけで良いので、学歴がなくても戦う余地が残っているのです。
たとえ営業職であっても、地味な事務処理を続けるバイタリティーを大企業は求めています。
ぜひ大企業の求めるバイタリティーをアピールするようにしてください。
中小企業の求めるバイタリティーとは?
中小企業の求めるバイタリティーとは、基本的には自ら考えて積極的に動ける人材を指します。
求めている人物像が大企業とは全く正反対だといえるでしょう。
大企業の仕事内容は、誰にでもできるレベルまで分解して仕事を回すことを求められているのに対し、中小企業にはそもそも定形作業のマニュアルがほとんどありません。
自分で考えて一つの仕事を最初から最後までやり遂げる、職務遂行能力が求められるのです。
中小企業は学歴も採用には関係ありませんが、ここに中小企業の求めるバイタリティが見え隠れします。
中小企業の求めているレベルは、大企業のそれとは異なり、とにかく動くことが可能な人材です。
基本的に人材レベルでいえば、中小企業は優秀な高学歴者などを採用することはできないし、そもそも社内で活かせるとは考えていません。
中小企業の求めているレベルのバイタリティとは、結果に関わらずとにかく動ける行動力を指します。
ベンチャー企業の場合
ベンチャー企業の第二新卒に求められているバイタリティとは、ずばりベンチャー企業のオーナーの指示通りに動きながらも、さらに提案する能力です。
ベンチャー企業では仕事の進め方も確立されていませんし、まだまだ発展途上の状態。
動かないとお金にはならないし、あまり理屈をこねて手を動かさない人材はまったくの問題です。
つまり動きながらも提案を行える人材を求めています。
ほとんど中小企業と同じではありますが、よりフレキシブルで柔軟な職務遂行能力を求められるということです。
このように動きながら、改善できるネタを常にストックできる人材であることを示せるようにしましょう。
転職エージェントを活用して第二新卒で採用を獲得しよう!
第二新卒からの転職なら、転職エージェントを積極的に活用するようにしましょう。
転職サイトやハローワークでは、仕事の情報があまり開示されていません。
面接に行って初めて、会社の実態が分かることも多々あるでしょう。
転職エージェントであれば、独自に企業の採用担当者と懇意にすることで、その会社の独自の特徴を掴み、内定までの最短ルートに繋がる情報を得ることが可能です。
大企業は採用基準が一定なのであるのに対して、中小企業やベンチャー企業の場合には、社長独自の考え方があるのが一般的。
これを把握できているのが転職エージェントというわけです。
転職エージェント独自の特性を活かして、内定獲得を目指しましょう!
第二新卒や既卒の方にオススメの転職エージェントは、下記の記事でくわしくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
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