第二新卒者が気になるのが「転職後にどれくらいの給料になるのか」という点でしょう。
今の会社にはいたくないけれど、転職して給料が下がるのも嫌だと考える人はかなり多いはず。
ですがまったく気にする必要はないレベルですので、どんどん転職活動してしまってもいいのではないでしょうか。
今回は気になる第二新卒の給与の相場についてくわしくご紹介します。
目次
第二新卒の給料・年収ってどうやって決まるの!?
誰もが第二新卒で転職するときに気になるのが給料のことですよね。
第二新卒で転職すると給料はいったいどうなってしまうのでしょうか?
給与には相場というものがあります。
第二新卒は新卒とくらべても給与相場を読みやすいので、具体的な給与水準についてご紹介します。
大卒初任給と年齢別賃金を見れば年収については予想できますよ。
大卒の平均初任給は?
大卒の平均的な初任給は平成30年度で205,000円です。
厚生労働省の正式な最終発表は1年遅れますので、現在発表されている東京労働局の初任給調査が一番的確です。
人事的に見ても205,000円に照準を合わせて初任給設定をするため、ほぼ適正な数値であると言えます。
人手不足もあり毎年少しずつアップしてきていますが、大卒よりも現場仕事を行う人材の方が人手不足のため、大卒以外の社員の賃金の方が1年前より伸びる傾向あるようですね。
反対に大卒は2017年と2018年で大きな差が出ていません。
初任給は毎年微妙に上昇するものです。
少しずつ上昇するものなので、1年単位では大きな落差はありません。
第二新卒の給与相場は?
第二新卒の給与相場は、企業規模によって異なりますが、大企業であれば年齢給での処遇ですから、大卒初任給のプラス1万円の範囲で処遇されることが予想されます。
毎年大企業を中心に、1年で昇給が5000円程度と仮定すると、第二新卒の年齢給は新卒プラス2年分の職歴が加味され、新卒よりも1万円多い計算になります。
つまり第二新卒の給与はおおむね215,000円程度が妥当というところです。
20代の給与相場は?
20代の給与相場は340万円〜400万円代です。
340万円を12か月で割ると28万円ですね。
実際には賞与がここに含まれているため、215,000円が12か月で2,580,000となり、賞与が4ヶ月程度とすると年間820,000円ほどになるので、ちょうど215,000円が適正な給与に落ち着きます。
第二新卒でも、ほぼ平均的な年収はもらえるケースが多いようです。
第二新卒以外!中途採用者の給与は下がりやすい?
一般的に中途採用者の給料は下がると言われています。
20代後半で転職するよりも給与下落幅が圧倒的に低いですし、反対に給与上昇に転じる可能性もあります。
からくりは大企業特有の年齢給にあります。
日本企業の中でも大企業は、年齢によってある程度の基礎給料を決定します。
大企業が新卒ばかりを採用し、なかなか中途採用者を増やさないのは、年齢給の要素が強すぎるため。
中途採用者を適正な給与で処遇できないために中途採用しないのが本当のところなのです。
能力などの問題ではなく、保守的な体質で例外は作らないという姿勢なんですね。
年齢で差別しているのではなく、在籍している社員たちと同じ処遇を与えられないため、新卒以外を採用しないという大企業も多いです。
だから大企業や超人気企業は、新卒採用以外で入社することができないと言われているのです。
もし採用しても、在籍している社員の反感を買わないために、低い給料を設定します。
この点を理解していけば、第二新卒で転職をする場合には給与が下がる可能性が低いことが分かります。
大企業に第二新卒で転職する年齢は、おおむね職歴3年未満の25歳までの大卒がメインですよね。
そのため中途採用者と同じ枠には当てはまらず、例外的に新卒に近い形での給与となるのです。
つまり第二新卒では、現状維持か上昇となる可能性が高いといえます。
30代前半の年齢での転職になると給与がダウンする恐れが高い
第二新卒を逃して30代前半の転職になると、給与がダウンする恐れが高くなります。
中途採用者の給与が下がる、と話す転職希望者の年代で、最も多いのがこの30代前半での転職組。
日本の大企業では、とくに31歳以上になると、転職すると年収が大幅にダウンする恐れが高いのです。
年齢が上がれば経験値は上がりますが、すでに在籍している人材との給与バランスの調整が難しくなってしまいます。
大企業は年齢給が給与決定の大きな判断要素であり、大切なのが毎年1回の給与の昇給です。
たとえば給与の昇給は、毎年の年齢給による基本給の改定に加えて、5000円程度の昇給があります。
仮に32歳以上の社員を中途採用した場合には、年齢給で基礎給与を決定できても、その他の評価軸がないために年1回の昇給分が決められないのです。
「勤続10年以上で管理職もしている私より給料が高い新入社員が入社してくるらしい。納得できない。」
このような不満が出ては問題ですよね。
大企業の社員は、後から入社した人材の給料が自分よりも高いと知ると、不満を募らせる傾向にあります。
このようなプロパの社員との兼ね合いから、年齢が高くなるほど大企業には転職しにくく、転職できても給与は確実に下がるのです。
大企業に転職したいなら、第二新卒の年齢のうちに転職するのが一番ということです。
企業規模によって第二新卒の給与・年収相場は大きく変化する
企業規模によって第二新卒の給与相場は大きく変化します。
大企業の場合は先述した通り、大幅に給与アップするか、現状維持になる可能性が高いです。
大企業の人事制度は、年功序列かつ全体主義的な要素があります。
そのため給与水準をある程度は読めるのですが、中小企業やベンチャー企業では、情報が公開されていないので予測がつきにくいのが実情。
そこで中小企業とベンチャー企業の給与の推測方法を考えてみましょう。
第二新卒が中小企業へ転職した場合の給料
ある程度歴史の長い小企業の場合は、大企業的と似た給与を採用している企業が多いです。
創業が古ければ古いほどこの傾向にあるのですが、歴史のある中小企業は大企業の給与制度を参考にしています。
創業が古ければ古いほど、大企業と同じく終身雇用かつ安定した給与を維持しようとする傾向にあります。
日本の労働基準法では、従業員の同意がなければ一度上げた給与を下げられませんが、中小企業だからと安い給料のままでは会社を辞めていく人が後を絶たないでしょう。
そのため大企業式の昇給方式をとりながら、体制を維持している中小企業は多いのです。
ですが大企業ほど柔軟性にかけることがない点が、中小企業ならではのよいところ。
その理由は中小企業は社長がオーナーである場合が多いからです。
中小企業にではオーナー社長の権限は絶大で、中途採用者候補の中でも気に入った人材に高い給与を支給することは当たり前。
給与基準はあってないようなものなんですね。
年齢給と年1回の昇給という形を採用しても、気に入った転職希望者が面接に来てくれれば、破格の給与を提示する場合もあります。
社長自身が連れてきた人材などでは、とくにその傾向が強いです。
そのため転職時だけではなく、働きはじめてからのあなたの動き次第で、一般的な給与相場よりも5万円から6万円高くもらえる可能性があるのもオーナー企業の特徴です。
もしも大幅な給与アップを狙うのであれば、中小企業で強い会社を選ぶのもいい方法だと思います。
中小企業であっても、社員が豊かに暮らしをしている会社はたくさんあるのです。
ベンチャー企業の場合
ベンチャー企業の場合には、給料をたくさんもらいたい人には、じつは向いていないということです。
最近ではメルカリが上場しましたが、ベンチャー企業は高額な給料よりも、ストックオプションで夢を見てもらうパターンが圧倒的に多いことは知っておきましょう。
つまり上場を目指すベンチャー企業へ早くから入社し、公開前株を安い価格で買えるストックオプション権を得て、上場後に売り抜くことでリターンを得るのです。
日本でサラリーマンで、一気に裕福になるパターンで多いのはストックオプションなのです。
ベンチャー企業に第二新卒で転職する場合は、上場する可能性が高く、上場後に株価に高値がつけられる可能性のある企業を選ぶとよいでしょう。
注目のベンチャー企業で上場を目指している企業は、採用活動を派手に行っていますし、第二新卒を集めるイベントでもブースが一番盛り上がります。
ベンチャー企業という不安定な企業を選ぶことによるリスクは大きいですが、そのリスクを超えたところに旨みが存在しています。
単純に高い給与を得たいというよりも、ベンチャー企業を選ぶ場合には勢いがあり、なおかつ社員持ち株制度があるかどうかを考えるようにしてください。
一発逆転で高額なリターンを偉えるチャンスが残っているのは、間違いなく上場を目指しているベンチャー企業です。
ただ仕事の大変さは苛烈極まりないため覚悟が必要ですよ。
どうしても第二新卒で高い給与が欲しい場合
外資系生命保険会社が現実的!
外資系生命保険の営業職のフルコミッション営業はとても給料が良いことで知られています。
フルコミッション営業は、基本給の保証金額は安い代わりに、商品を売れば売っただけ給料をもらえる稼ぎやすい仕事です。
20代でも年収2000万円の方もいるほど。
昨今ではとてもきつい仕事だということが世間に浸透してしまったせいか、人が集まりにくくなっているそうです。
そのためフルコミッション営業職にも関わらず、最低限の生活ラインの給与は保証される形態も増えています。
第二新卒枠での求人募集も積極的に行っており、若いうちから高い給与を得たい、という野望のある方は狙ってみるのもありです。
実際に私の大学生時代の友人が、一発当てることを夢見て外資系保険営業の世界に飛び込び成功しています。
大卒で若ければ積極的に採用されますし、青天井の給料に魅せられて転職していく人が多いです。
仕事はハードで土日祝関係なく働いていますが、とても羽振りが良いので羨ましく感じることも多いですよ。
第二新卒でどうしても高い給料が欲しい、と考えている方には、採用されやすく狙い目なので積極的に求人を狙ってみてください。
第二新卒から転職して長く働ける給料の良い業界とは?
安定した高給を支給してくれて、なおかつ社員の勤続年数が高いのは、大手の製造業の中でも自動車関連です。
自動車関連でもとくにトヨタ自動車を筆頭に、車産業は販売価格を下げていません。
たとえば軽自動車のスズキなどでも顕著ですが、自動車の販売価格は年々上昇しています。
むかしスズキの軽自動車を買う場合は100万円でも足りるほどでしたが、現在ではフル装備の自動車は170万円以上の大金がかかります。
燃費向上を理由にして、自動車業界は新車販売価格を毎年釣り上げているのです。
家電製品は海外製の製品が競合しているため、販売価格はもはや崩壊している状態ですから、価格を上げても売れるのはすごいことですよね。
しかも自動車は典型的な3K(キツイ・汚い・危険)のイメージがついており、転職希望者が減っている業界でもあります。
狙ってみる価値はありますので、ぜひ一度検討するようにしてみてください。
第二新卒者は転職エージェントを活用して年収アップを実現しよう!
第二新卒の転職で失敗したくなければ、第二新卒専門の転職エージェントを活用しての転職活動をオススメします。
なぜなら転職エージェント経由の方が、企業へ年収交渉を行いやすいからです。
転職サイトとハローワークを経由しての面接となると、基本的には自分一人で年収交渉を行うことになりますし、とても大変な交渉になります。
内定が出たあとに年収交渉を行う場合でも、モラルの低い企業であれば、内定取り消しなどの強硬手段に出てくる会社もあります。
転職エージェントが間に入っていれば、彼らが必死に交渉を行ってくれます。
なぜならそれが彼らのマージンに関わるためで、転職エージェントは転職者の味方なのです。
年収が上がれば上がるほどに、転職エージェントの報酬の取り分が増える仕組みのため、人事や経営者に対して積極的に年収交渉を行ってくれます。
また転職エージェントの中でも、テクニックのある担当者であれば、企業と上手な交渉をするテクニックを持っているので心強いでしょう。
年収をアップしたい場合は、転職エージェントはかならず利用しておいた方が良いです。
転職エージェントを活用して、年収アップ転職を実現してください。
第二新卒や既卒の方にオススメの転職エージェントは、下記の記事でくわしくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
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