スーパーマーケットチェーンに新卒で就職した26歳の男性が、第二新卒で出版業界へ転職された体験談をご紹介します。
この方は激務の中での転職活動に成功したそうです。
また「忙しくても、働きながら転職活動をした方がいい」という持論もお持ちなのだとか。
彼の転職体験と、そこから学んだ働きながら転職活動をするメリットについてもチェックしてみてください。
転職の理由は?決意をした経緯
私は中堅私立大学を卒業した後、上場企業であるスーパーマーケットチェーンに就職しました。そこに就職した理由がそもそもはよくなかったのです。
いざ就職活動をするときに、住んでいる地方の中で収入の高い会社のランキングを探し、上位の中で自分を採用してもらえそうな会社を選んでいたのです。
私の考えとしては「好きなことを仕事にするなんて無理」という妙に現実的な考えがありました。また全然興味がないと思っていても、いざやってみれば楽しいものだ、という考えもあったのです。
ですが実際に大手スーパーマーケットチェーンで働く日々は、思った以上にきつくて不満しかありませんでした。
私は「仕事とはそういうもの」と思っていたんです。楽しい仕事なんてあるわけがない、仕事は全部辛くつまらないのだと。
その状況の中で、二年間はその仕事をがんばりましたが、あるときふいに転職という言葉が頭をよぎったのです。
それは大学時代の仲間との飲み会の席でした。その仲間はベネッセで働いていたのですが、とても毎日が充実していると話していました。
自分の仕事ややりたいことについて熱く語る姿に、私はなぜか感銘を受けたのです。
それから急に「俺も仕事に野心を持ちたい!やりがいを持ちたい!」と、強く思うようになりました。
このできごとがきっかけで、働きはじめて二年半目で、本格的に就職活動をしようと決意したのです。
第二新卒からの転職活動を開始!働きながらの求職は大変
まずは手始めに転職サイト数社に登録しました。
いざ転職活動を始めて思ったことが、本当に大変だなということ。
スーパーマーケットチェーンでの仕事は楽ではなく、もちろん残業だってあるし、職場の仲間との付き合いもあります。
その残り時間を転職活動に費やすのは本当に大変でした。
ですがどれだけ今の状況が大変でも、仕事を辞めてから転職活動しよう、という選択肢はなかったのです。
そのためわずかな期間であったとしても、無職になるなんて考えたくなかったし、考えられなかったのです。
本当に大変でしたが、転職活動にはかなり熱を入れて取り組んでいました。やりがいのある仕事がしたい、仕事に野心を持って、情熱を感じたい……、この思いが自分を突き動かしていたのです。
ついに内定!第二新卒からの転職先が決まる
私はスローペースだったためか、転職先が決まるまでに一年近くかかってしまいましたが、これはもちろんかなり遅いペースです。
遅いペースでしたが、内定をいくつかもらい、今までとほとんど条件が変わらないうえに、ようやくやりがいのある仕事に就くことができました。
私が就いた仕事は出版関係の仕事でした。映画や小説・漫画が好きだったので、それらにかかわる仕事がしたいと強く思っていたのです。
以前とは全然違う業種だったのにもかかわらず、待遇が変わらなかったので本当によかったと感じています。
新卒で入った会社で死ぬまで働かないといけない……と思い込んでもいましたし、待遇は悪くなって当然だと考えていました。
そのためよい条件で転職できたことが、本当にうれしかったことを覚えています。
転職成功!第二新卒枠から入社して
入社する前は、正直びくびくしていましたが、杞憂に終わりました。
新入社員であれば、優しく教えてもらえますが、自分は新入社員ではありません。
そのためいきなり高いレベルを求められるだろうし、知り合いもろくにいない仕事ですから、初めの一年は苦痛の連続だと覚悟していました。
ですがまったくそんなことはなかったのです。
もちろん大変ではありましたが、私のことを理解してくれ、仕事も親切に教えてもらえました。そこまで規模が大きくない会社なこともありますが、とても親切な先輩ばかり。
本当によい人の多い会社で、そこだけでもここに転職してよかったなと思えるほどでした。
肝心の仕事ですが、大好きなことに関われるために情熱を感じますし、「もっとこうしたい」という野心も持てるように。
仲間とお酒を飲みながら、仕事について語り合うことが、ものすごく大きな喜びになりました。
今でも毎日のように、仲間とお酒を飲みながら仕事について熱く語っています。
さいごに
転職して失敗する人もいれば、成功する人もいます。私は転職して大成功でした。
なぜ成功したのかと言えば、もちろんいい会社に出会えたことが大きいですが、私の場合は慎重に会社を選べたからこそだと思っています。
前職では残業が多い職場だったので本当に大変でしたが、働きながら転職活動をしました。これが良かったんだと思います。
もし仕事を辞めて転職活動をしていたら、一年という長い時間は絶対にかけられませんでした。仕事をしながらの転職はとても大変ですが、それでもそちらの方が断然いいと思います。
仕事を辞めての転職活動だと、余裕がなくなることで、焦りからよく考えずに仕事を決めてしまう恐れもあるはずです。
また自分がどうして転職したいのか、という理由を明確にしておくことも肝心なのではないでしょうか。そこを明確にしていたからこそ、希望通りに転職できたのだと思います。