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第二新卒の自己PRの書き方は?面接に効果的なテクニックとは

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新卒から就職活動をするとき、あなたも自己PR文を書いたことがあるのではないでしょうか。

そのときには、学生時代に経験したことを中心に書くだけで、ほかの面接者も同様の条件でしたから、とくに問題はなかったはず。

ですが第二新卒ともなれば、いってしまえば立派な社会人です。

そのため以前とは違う自己PRが必須ですが、何を書けばいいのか困っているのではないでしょうか。

でも大丈夫です!

第二新卒なら短い社会人経験でも、上手にアピールできるポイントを盛り込めば転職成功率がグッとアップします。

今回は第二新卒の自己PRの書き方についてのくわしいご紹介です。

 

【基本】第二新卒は社会人と同じ!新卒の延長線上と捉えない

第二新卒の自己PRとして最も多いのが、新卒とまったく同じような自己PRをしてしまうことです。

第二新卒は戦力として期待されている部分も大きく、新卒と同じような面接時の答え方をしていてはいけません。

新卒段階は職歴が全くゼロの状態なので、実力はこれからのポテンシャルだけで判断されます。

ですから新卒段階で一番分かりやすい実力とは学歴です。

学生時代のがんばりを測る上で、客観的で分かりやすいのが学歴というわけですね。

とくに大企業では顕著で、不景気の新卒採用基準は学歴のみに依存しています。

学歴が一番分かりやすい実量評価基準なので、新卒は学歴の高い順番から面接に呼び、内定を出していくのです。

ですが第二新卒は職歴があり、ここもアピールしなければなりません。

 

中途採用者は学歴よりも貢献を問われる

日本企業でも、現在では経験が学歴よりも重視・尊重されます。いま学歴に自信がなくて転職に踏み切れない方は安心してください。

新卒以外を学歴で判断する古い価値観の人事は減っています。

学歴偏重主義の人事部長クラスが、いままさに定年延長を終えて世代交代の次期なのです。

これを好機に捉えてください。

かつての人事では、東大の卒業証書を持っていけば、たとえ中途採用であっても生涯賃金3億円もらえるというような学歴主義での採用でした。

時代は大きく変化し、東大の卒業証書よりも「あなたは会社にとってどのように貢献できますか?どのような働き方を望んでいますか?何ができますか?」という実力を求める時代に突入しました。

これは会社の採用基準が生まれ変わったということ。

原因は少子高齢化にもありますが、これからは第二新卒を筆頭とした自分自身の考え方を持った若い人材を企業は求めています。

 

短い経験を最大化して面接官にぶつけよう!

第二新卒に企業が求めているのは「自ら考えて動ける人材」であること、そして「他社で正社員として短期間でも職歴があり、ビジネスマナーを最低限以上身に付けている人材」です。

この2点を抑えておけば、自己PRすべきポイントが浮かび上がります。自分自身の経験を最大化して面接官に伝えるようにしてください。

書き方にはコツがあります。

 

第二新卒者が内定を勝ち取る自己PRの超具体的な実例

第二新卒の自己PRで最も大切なことは、自分の売り物をはっきりとさせることです。

行動力を売るのか、提案力を売るのか、慎重でも顧客としっかりと関係を作る事が得意なのか、ミスなく事務処理をすることなのかなど、自分の売り物をはっきりとPRしてください。

例文を挙げていきます。

 

営業職としての行動力を売りにする自己PR

営業職として第二新卒で転職したいと考えるときには、このように自己PRをするようにしましょう。

営業職は行動力の大切な仕事の代表であり、最も転職しやすい職種の一つです。

通常の中途採用者であれば、売上高が何千万円という風に具体的な数値を出した方が良いですが、第二新卒の場合には行動力を示すのみで問題ありません。

通常の中途採用者に比べて採用ハードルがとても低いので、数値よりも何ができるのか、何がしたいのかを前面に押し出した自己PRにするようにしましょう。

回答例

私はこれまで、営業職として2年間現在の会社で仕事をしてまいりました。営業職としての実績は諸先輩方に指導頂き、基礎能力を身に付けることはできました。

私が営業職として仕事をする中で大切にしてきたことは失敗を恐れず行動することです。現在は3年目なので、自分一人で営業先を回ったりお客様とお付き合いさせていただくことも増えてきましたが、大切なのは行動する事だと気が付きました。

営業職なので毎日お客様からのさまざまな要望に応えるのが大切な仕事ですが、行動しなければ新しいお仕事ももらえません。

このように、行動力と社会人としての基礎能力、行動力が大切だとする根拠を述べるようにしましょう。

 

経理職の自己PR

第二新卒で経理職へ未経験で転職したい場合には、簿記2級があると有利なのですが、なくても第二新卒の場合には転職できます。

営業職から経理職などの事務職へ移りたいという第二新卒は数が多いので、適正を示すことで上手に内定を獲得しましょう。

回答例

私はこれまで営業職として仕事を2年間してまいりました。その中でも経理に適正があると感じたのは、細かい数字を分析するということが好きということです。

他の営業職が進んでやりたがらない請求書発行などのような雑用のような仕事であっても数字だけは絶対に間違えることもありませんでした。

また、納期なども書類は絶対に厳守して提出することを徹底しており、営業職としての仕事をしっかりと推進しながらも、書類整理をすることは苦ではなくむしろ楽しいと感じておりました。

未経験ではありますが、真面目に書類に対して手を抜かずに最後まで付き合える点を自己PRとして、経理職として転職して活躍したいと考えております。

このように経理職が未経験であったとしても、これまで行ってきた業務の中で、数値管理や書類作成作業は営業職でも経験していますよね。

営業職としてもがんばれるけれど、それ以上にきっちりとした書類を作成できる、というとことを面接で自己PRとして活用してみてください。きっと内定を勝ち取れます。

経理職に求められるのは正確に書類を処理する能力と、納期までに伝票類をしっかりと提出してまとめる能力です。

経理で少し出世すると財務を任されるため違った能力が必要とされますが、第二新卒の場合には、まず書類仕事に対して適正があるという部分を強調して自己PRするようにしてください。

 

理系の転職希望者は【基礎力】をアピールしろ!

第二新卒でとくに理系が転職をしたいと考えた場合には、自己PRするべきは基礎知識です。

なぜならこれまで大学院まで卒業して培った技術の応用を、実際に企業に入社してから教えられている最中だから。

第二新卒の次期なら、まだ大学院で学んだ基礎知識を企業の研究に最適化している最中ということですね。

よく理系で転職してくる第二新卒に対して、私の会社の技術統括部長はこのような評価をしています。

「まあ大学院まで出て、企業で2年くらいやっていたら基礎くらいは分かっているだろう。のんびり育ってくれたらいいんだけど」

つまり基礎知識の方を重要としています。生産技術職や開発職を筆頭に、日本のメーカーは会社独自の特化した仕事の進め方をしています。

ほかの会社で通用する技術、というものは極端に少ないということですね。

この事実から分かるように、第二新卒の技術系の方がアピールすべきは、大学院生時代に学んだ知識と企業で習得している基礎的な仕事能力です。

回答例

私は大学院を卒業し、現在はメーカーで生産技術職としてラインの整備や効率化、実験設備の改善などを行っています。

とくには休日出勤を繰り返して現場に出向き、現場の製造職の方たちの意見を聞き、ベストな改善案を模索する日々を送っています。まだまだ技術者としては新米ですが、基礎を作る事はできたと考えております。

技術系の部長クラスには2種類のタイプがあり、おおまかに分けると、学校での勉強が役に立ったと考える派閥と役に立たなかったと考える派閥です。

大手のメーカーの技術系の部長クラスで多いのは、勉強が役に立ったと考える派閥。

「大学院での勉強や研究があったから今日の自分の地位がある」と考えているので、大学院での勉強を重視しているということです。

そのため大学院での勉強の基礎+αで、現場の意見なども効いてきたと答えれば、どちらのタイプの部長にも響きます。

勉強と実務のどちらも大切にしていると受け答えするのが正解です。

 

企画職に転職したい場合に有効な自己PR

企画職に就きたいと考えている第二新卒の方もたくさんいますが、企画職に求められているのは企画立案能力でしょう。

しかしいきなり企画立案するのは、とてもレベルが高くむずかしいことです。

飛び抜けて優秀でロジカルシンキングのできる方、地道に現場でひたすら現場仕事に打ち込んだ方が担当する、選ばれた人が集まるケースがほとんど。

第二新卒の方の場合は、ロジカルシンキング能力で勝負するのが有効です。

第二新卒は24歳から25歳までの年齢であり、職務経験はおおよそ3年未満ですよね。

経験で勝負すれば、やり手の企画部長に面接で言い負けてしまうでしょう。

経験がなければ、ロジカルな思考で勝負すれば良いだけの話です。

またこのロジカルシンキング能力は、昨今のビジネス現場では最も尊重されているといっても過言ではありません。

企画職は、逆にいえばロジカルシンキングできれば、あとは知識量を埋めると勝負できる世界です。

経験の足りなさがあったとしても、論理的に物事を考える力があれば、さまざまな企画を担当できるでしょう。

経験が足りないのであれば、会社には周囲にたくさん社員がいますので、経験の補足をしてもらば良いだけです。

回答例

私はこれまで事務職として2年間、現在の会社で仕事を担当していました。得意な仕事の進め方は、順序立てて物事を整理し、水平展開することです。

事務職と言っても、私の仕事は営業事務から総務まで多岐にわたっており、論理的に考える力がなければすぐに行き詰まるものでした。

そこで培われた力が、論理的に考える力と平準化できる力だと見立てています。たとえば月末に処理しなければならない入金があるとして、その業務にかかる工数が4時間だとすると、毎日30分ずつ仕事を進め、月末は書類を提出するだけの状態にします。

そこで残った工数は他の仕事ができる時間に回す、といったことを今の部署では改善できました。

とくにやりがいを感じていたのは、社員の満足度向上のためのプロジェクトです。残業時間削減のために何ができるのかをつねに考えて、社員の負担感を減らして効率化を実現することにも貢献したと自負しております。

このように私のアピールポイントは、ロジカルシンキングができる点と全体最適化ができる点です。

単に事務職で事務処理の正確さをアピールすると、企画職にせっかく応募しているのに活かせずもったいないです。

現在ではロジカルシンキングは当たり前と考えている会社は多いですが、実際にできる人はそうはいないもの。

企画職であれば、たくさんの企画を自らの頭で考え、物事を進めていく必要があります。

事務処理能力も重要ですが、仕事を水平展開できる能力も大切ということです。

事務処理能力があれば、単純なルーチンワークはすぐにこなせます。

また仕事を水平展開できれば、複雑な業務でもすべての社員に取り組みやすくできます。

全社で仕事をしやすくするための力は、企画職必須の能力といえますよね。

会社全体を考える能力がないと企画職は遂行できません。そのため会社全体や市場の動きについても、新聞などで逐一情報を拾っていると伝えるようにしましょう。

実際に自己PRのために限らず、実際問題として、情報への感度の高さはビジネスマンには不可欠です。

企画職は大変な仕事ですが、やりがいのある仕事なので、第二新卒で経験が浅くてもぜひ挑戦してほしい仕事です。

 

第二新卒で内定を取れる自己PRを磨くなら転職エージェントを活用しよう!

とくに自己PRで大切なのは客観性です。

面接であまりにも論理が破たんした内容を答えても、すぐに落とされる恐れが高いため、客観性と論理性を重視してください。

第二新卒に関しては、各企業で採用基準はほとんど同じですが、転職エージェントを活用すると早く正確な情報を手に入れることができます。

優秀な転職エージェントの担当者は、企業の人事担当者と密接な関係を築いており、どの点を企業が重視しているのかを詳細に把握しているのはご存知でしょうか。

転職エージェントに登録すれば、面接前に企業の質問傾向なども分かりますし、事前情報があるだけでもアピールするべきポイントを練り込む時間が作れます。

ほかのどんな手段よりも、面接選考を有利に運ぶことができますので、転職エージェントを積極的に活用するようにしてください。

第二新卒や既卒の方にオススメの転職エージェントは、下記の記事でくわしくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

>>【3社だけでOK!】第二新卒の転職活動で使うべき転職エージェント

 

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