入社した会社が合わなかったので、辞めて転職活動をしたいという方は多いでしょう。
ですがまだ入社して1年にもなっていないのに、大丈夫なのかという不安があるのは無理もありません。
早すぎる転職は、採用をもらうために不利に働くのことがよく知られています。
そのため悩めば悩むほど、憂鬱な気分になってしまうのは、きっとだれでも同じです。
ですがじつは1年未満、または1年以上でも、第二新卒のポジションまでであれば、じつはそこまで評価を落とさずに転職できる可能性も。
この記事では、第二新卒から1年という期間から転職することについて解説します。
目次
入社1年未満の退職と入社1年以上の差は人事部はどう考える?
入社1年未満と入社1年以上について、じつは人事的にはそんなに大きな差であると考えていません。
第二新卒者を採用したいと考えている企業が、なによりも見ているのは、社会人として一度しっかり正社員で働いていたかどうかです。
新卒採用で総合職として採用された経緯があれば、まず第二新卒採用の場合は合格ラインにいます。
では企業が第二新卒に求めているのかといえば、最低限のマナーと社会的常識です。
そのため線引きをするとしても、1年未満と1年以上の在籍からの退職では大差がありません。
あまり在籍年数に拘ってしまうと、今度は第二新卒枠での採用試験を受けることができなくなってしまうでしょう。
ひとつ気をつけておきたいのは、1年未満の転職の場合は、失業保険などを受給できないこと。
失業期間中に収入が途絶えてしまうと、その焦りから本命以外の企業に入社してしまう気持ちの面でのリスクが大きくなります。
落ち着いて、慎重に行動するようにしましょう。
入社してから1年未満で退職する新卒は30年以上前からいた
入社してから1年未満で退職してしまう新卒社員は、30年以上前から存在していました。
最近では若者の離職率についての報道の影響で、すぐ会社を辞める若者が多い印象を植え付けられていますよね。
ですが30年以上の昔から、会社が合わないから入社して一ヶ月も経たずに辞めてしまう若者は大勢いました。
人事部もその点は十分理解しているため、あなたが1年未満で辞めたことをそこまで問題とは捉えてはいません。
第二新卒に需要があることからも理解できる点ではありますが、企業は新入社員から辞められると、不景気な状況から採用しなおす体力がありませんでした。
そのため新卒が辞めて退職者補充が追い付かなくても、求人をかける必要がなかったのです。
第二新卒者が就職から1年未満で転職するために有効な志望動機
1年未満で今いる会社から他の会社に転職したい、あるいはこれから転職活動をしようと考えている方は、前向きな志望動機を考える必要があります。
もちろん転職には強いメンタルも必要でしょう。
1年未満で退職するのは、本当に正しいことなのか、という後悔の気持ちは面接時の態度に表れてしまいます。
これではますます再就職・転職は遠ざかるばかりですから、できるだけ気持ちを前向きに保つことです。
会社を辞めること自体は、なんの問題もない労働者の権利なのですから、そこに負い目を持つ必要はまったくありません。
「つぎは会社を絶対に辞めずにやりたいことをやるんだ!」という強い気持ちを持ちましょう。
企業が求めているのは、過去のあなたの失敗ではありません。
あなたが転職先の会社で、どんな活躍をしてくれるのかが何よりも大切なのです。
1年未満退職者の自己PRの具体例
22歳で新卒でメーカーに就職し、半年程度で退職を考えている社員が、広告代理店に転職しようと考えている場合の例です。
メーカーの営業職は卸問屋的な仕事内容で、やりがいを感じられず、少しでも華やかな営業職をしたいと希望しています。
自己PR例
私はこれまでメーカーで営業職として採用されて、半年間、営業職として仕事をしてまいりました。基本的に行ってきた仕事は得意先を回ることや先輩のサポート作業を行うことが多く、マナーや営業職の仕事のやり方は少しずつ覚えてきているものの、基礎的なこと以外は覚えられていません。
今回、転職しようと考えたのは、先輩社員たちの仕事のやり方を教わっているうちに、メーカーの営業職の仕事は、工場や管理部門の社員の方が営業職よりもメインの立ち位置におり、営業職としてはあまり評価されにくい仕事ではないかと感じたためです。
広告代理店では仕事はハードとの噂を聞きますが、その分、営業職が会社のメインであるという評判を聞き、志望いたしました。よろしくお願いします。
とくに第二新卒に求められているのは、これまでの最低限のマナーとこれからどう活躍したいかという点です。
この点を忘れなければ、必ず内定を獲得することができます。恐れずにトライしてみましょう。
在籍1年以上で転職したい場合に有効な志望動機とは?
在籍1年以上で転職活動を行いたい場合には、まず社会人としての基礎力をアピールポイントとして伝えるようにしましょう。
在籍している会社の仕事を一巡しているので、仕事の基礎力についてを知りたいと人事は考えます。
在籍1年以上の志望動機・自己PRの具体例
23歳でメーカーに勤務する新卒の社員が、商社の営業職に転職したいという場合の志望動機です。
自己PR例
私はこれまでメーカーで営業職として採用され、勤務してきました。仕事については1年間以上勤務してきたため、基礎的な部分は覚えており、一人で回れる営業先も増えてきました。
メーカーで営業職として働くうちに、メーカーの営業職は営業職よりも工場の方が立場が高く、営業職としての仕事のやりがいに疑問を覚えるようになりました。営業職というよりは社内調整の方が仕事が多く、必要とされているように感じませんでした。
商社であればメーカーよりも仕事内容はハードですが、営業職こそが商社では花形と考えて御社の営業職を志望しました。よろしくお願いいたします。
社会人としての基礎力もアピールしつつ、商社の営業職の仕事への熱意も伝わります。
大切なのは転職後にどのように活躍したいかというビジョンです。
前向きさを忘れず、積極的に社会人基礎力と熱意をアピールしましょう。
第二新卒が一年で転職するケースまとめ
第二新卒の転職は転職エージェントを活用しましょう。
1年未満での退職者、あるいは1年程度の職歴の転職希望者であっても、転職エージェントを活用することで、転職成功率は格段にアップします。
なぜなら第二新卒の転職希望者は、転職サイトになかなか登録者がいません。
そのため企業の人事部も、第二新卒で転職希望者を探す場合、転職サイトやハローワークではむずかしいと理解しているからです。
転職エージェントを積極的に活用することで、転職を成功させましょう。
第二新卒の方にオススメの転職エージェントは、下記の記事でくわしくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
>>【3社だけでOK!】第二新卒の転職活動で使うべき転職エージェント